スティーヴン・メリロの音楽

Stormworks. 
Lt. Col. Richard Shelton指揮The United States Air Force Band of Flight
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アルバム "An American Pageant" (MP3ストリーミング)


三楽章からなる吹奏楽のための組曲。「湾岸戦争」の「砂漠の嵐」作戦に参加した兵士のために書かれた。 第1楽章<時の嵐>は、映画音楽を思わせるスリリングな音楽。チェレスタの上行アルペジオが印象的だけれど、この作品をラジオで初めて聴いた時 (1993年11月11日) は、この音を電子キーボードのものだと勘違いをしていて、吹奏楽にもこんなモダンな音色の作品があるものかとびっくりしたものである。また吹奏楽は高校卒業以来離れていたので、日本で流行の吹奏楽作品も知らず、「こんなカッコイイ曲があるのか、まだ日本では知られていないだろうナ」とオタク的優越感に浸ったりもしたものだ。先日気になって調べたら、この作品には続編もあって、日本ではかなり人気のある作曲家だと分かった (ガッカリ?) 。

第2楽章は<嵐の前>と題され「嵐の前の静けさ」を表現しているようだ。ジョン・ウィリアムズのコード進行をそのまま取り入れたような箇所があり、ウィリアムズという映画音楽作曲家の、20世紀音楽における存在の大きさを改めて認識。第3楽章<嵐の中へ>では、勇敢な兵士を象徴するような力強いオープニングの後、戦闘の緊張感ある部分が短く続く。エンディングまではシンコペーションを多用した楽天的音楽になる。

それにしても内容が戦争の作戦名に由来しているというのは複雑な気持ちで (1993年当時は、作品も、ずっとタイムリーだったように思う)、「アメリカの音楽は素敵なのに政治のやり方には賛同できない」という気持ちをアメリカ国内で感じたのは、この曲を聴いた時以来だったかもしれない。そういう点で、個人的には思い出深い作品である。(05.12.3. 改訂)


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