皆 既 月 食      
 2000年 7月16日撮影    





『20世紀最後の・・・』と言うふれこみで、新聞やテレビで伝えられたので、実際ご覧にな
った方も多数おいでになるかと思います。(美しかったですね。)

そもそも『食』と言うからには、食べるとか、食べられると言うニュアンスを含んでいます。
    しかし天文の世界では「他の天体によって隠される、または見えなくなる」ことを言います。    
日食の場合、太陽が月に隠されて起こりますが、月は太陽の光りによって見えませんから、
あたかも太陽が食べられてるような錯覚を、 感じるかも知れませんね。         
      日食が月の仕業だと知らなかった古代の人々は、さぞかし驚いたことでしょう。


それに対して月食は、月が地球の影に入ることによって、起こります。          
なぜ見えなくなるかと言いますと、月は太陽や他の星たちとは違い、自ら光を放つことはなく、
地球や他の惑星と同様に、太陽の光を反射して輝いています。               
            その光が地球によってさえぎられて、見えなくなってしまうのです。
       

     
月食は地球の半影と本影によって、起こります。
     半影ではどんどん欠けて暗くなり、本影に入ると、地球からの照り返しによって、上の写真の
    ように赤く染まります。