『いちばんぼし  
 ここにいるよ』

作詞作曲:みます

こみあう通勤列車の
窓に おでこをつけて
景色を見れば   
   にぎわう街も
すっかり暮れて  
今日も一日     
 終わってゆきます

線路沿い校舎の   
3階の窓から
 頬杖でたそがれる
     学生の姿
銀色に輝く街角   
影法師
思い出す子供の頃
追いかけた夕焼け

 遠く金色に染まる
 薄雲の向こう
 「ここにいるよ」
と一番星が
まわる地球を
見おろすように
今日も一日が
終わってゆきます

駅を降りれば
いつものストリイト
家路は
続く続くけれど
足を止めては物思い
空を見上げて物思い

三日月ははかなげで
なぜがとても優しくて
忘れてたメロディーを
思い出させるね
なんとなく
心まで茜色に染まって
もう一度やりなおせたら
なんて考える

 遠く金色に
染まる薄雲の向こう
 ここにいるよと
一番星が
 知らない私を
知っているようで
 おたがい
名前も知らないどうし

 遠く金色に染まる
薄雲の向こう
「ここにいるよ」
と一番星が
せっかくですから
友達になりましょう
 また明日も
ここでお会いしましょう

(作者コメント)
大学からの帰り道、
いつも車窓から
夕焼けを     
 見ていました。
東京から茅ヶ崎までは
ちょうど電車で   
1時間かかるのですが
今考えると、    
勉強したり、
    本を読んだり、
考え事をしたり、  
 それなりに貴重な
    時間でした。