『海はゆりかご』
作詞作曲:みます
銀河の片隅に
小さな星が生まれた
僕らはそこに生まれ
海辺の風に酔いしれる
宇宙が見る夢のなか
君は深くまどろんで
短い夢を終えて
故郷の海へと帰る
なにもかも
溶かしてしまう海よ
なにもかも
知らぬふりする宇宙よ
せめて今
消えゆくこの生命に
安らかな
夢を見させてあげて
大地に閉ざされた
遠い過去の生命さえ
僕らと同じ歌を
今もかすかに歌う
雨は大地を海へと
運ぶため 川は行く
空が消える時まで
星は巡る 全ては巡る
なにもかも
生み出してゆく海よ
なにもかも
知りつくしてる宇宙よ
せめて今
ここに息づくものに
安らかな
夢を見させてあげて
なにもかも
溶かしてしまう海よ
なにもかも
生み出してゆく海よ
せめて今
消えゆくこの生命に
せめて今
ここに息づくものに
安らかな
夢を見させてあげて
安らかな
夢を見させてあげて
(作者コメント)
島根県の須佐という
町の海の岩壁に、
みごとな白黒の縞模様
の地層があって、
地球というのは
ものすごい芸術家だ
と思うと同時に、
どうしてこんな
素晴しい作品を、
波によって
壊しつつあるのか
と思いました。
生と死という
私たち生命の局面は、
そのまま地球なり
宇宙なりの
二面性の手のひらの
上にあります。