天文台への道

こんなんも撮ります・・・)



6月6日の空(序章)  

最近、とある事から世間一般で「天文台」と呼ばれているものが手に入ってしまった・・・            
(本日より家訓は「温故知新」から「果報は寝て待て」に変更!)                        
正確には頂いたのですが、家のモンに言ったら、
「そんなモンもらっても・・・」
正直予想していたものの、これ程とは・・・星見人にとって天文台と言えば、一般の方がマイホームを建てるくらいス
テイタスの高いものである。 学生の頃宇宙に興味を持ち、天文ガイドを読むようになってからは、「家はドーム付き
の家を建てるんだい!」などと妄想を描くようになり、両親や当時の担任を心配させたものです。         

ところが星好きな人間なら誰しも一度は、
My天文台を持つ事を夢見たりするものの、現実は厳しく生活に忙殺され、
  そのような金のかかる趣味を継続する事自体が、困難と思うようになると思います。                 
そんな事は無い!と思ってるアナタ・・・絶対神経が麻痺してます。 今一度、人生を見つめてみましょう。    
大体、「天文」なんちゅう趣味は、開業医でたんまり儲けてる人や、自営業で稼いでる人(社長ですな)が持つ別荘の
ようなモンで、
「サラリーマンが手を出すべきものち" ゃあ無い!」        
もっとも、「天文」に並々ならぬ情熱を持っている方は別です。 このような方は「情熱」を持っているので、色々な
方面から声がかかります。 ただその事に早く気付いた人はプロとして、そうで無い人はアマチュアの道を選ぶ事にな
ります。 しかし私のような「ただ星が好きー!」と言う全ての法則を無視したみたいなもんには無理っちゅうもんで
っしゃろ。  ぼーっと眺めてあれこれ想像するのが私の基本的なスタイルで、それを伝えたくなると写真を撮るので
すが、星見てストレス溜めるようじゃ、あきしまへんからちょっと休業してますー。               

いずれにせよ観測所なんちゅうモンは、宝クジが当たるか、献金でもしてもらわなアカンと、諦めていました。 
ところが「人生何が起こるかわからん」と言うた、おとうちゃんの言うた通りで、お師匠さんが何をトチ狂ったのか、
「使わんからやる!」と言いだし、
何が何だか解らないまま、ありがたく頂戴する事になりました。(ありがたやありがたや)でも後で聞いたら、他人に
   ドームを
「使わんのならよこせ!」と言ってもらったらしい・・・
言う方も言う方だが、やる方にも問題があると思うぞ、しかしこれで
「言わなきゃ損!」と言う家訓も追加決定。

こんな、なりゆきから、永年の憧れだったスライディングルーフの観測所が手に入りました。           

 
そこでこの観測所がモノになるかどうかは別として、日常の出来事を書き綴ってみたいと思います。(はあ〜・・・) 



6月16日の空(ひとりごと)  

ここは町から近いのですが、周囲を山に囲まれているので、意外と空が暗く沢山星が見えます。             
以前真冬に見たいて座にある
M8は、小さな望遠鏡でも、すごく鮮明に見え感動しました。               
最近暖かくなって星見には快適なのですが、困るのが虫です。 また雑草の生育も盛んで                
すから先日
カマを購入(※1)して、昼間は草刈りに追われています。(刈ってもすぐ伸びる!)            
汗だくになって草刈りをしてると、ヤブ蚊やアブ、ブヨが目の前をチョロチョロ・・・      
とうとうアース製薬の
「お外でノーマット」(¥1480※2)を導入する事に決定しました。 

これを腰から下げて、草刈りをしてると、以前のような煩わしさが無く、快適に草刈りに専念出来
「こりゃあ良い買い物をしたなあ・・・」とひとり悦に入る事もしばしばです。       
おかげで草刈りも大変はかどり、今までは野原の埋もれたオブジェか、てんとう虫の集団越冬場
と化していたスライディングルーフも全貌を現わし、
「こりゃ一体なんだ?」と人様が考えられる
レベルに達したのではいだろうか?と思っています。                    
その証拠に山中へ測量に向かう方が、
「なんじゃこりゃ!?       
                 こんなモンいつの間に!」
 
とでも言いたげな不思議な表情をして通り過ぎて行きます。                 
もっとも、大の大人がスライディングルーフ全開で、顔を出してりゃ、不思議を通り越してハッキ
       リ言って
『変』だと思います。 多分それに驚いたのかも・・・(しくしく)                 下の赤い星雲がM8  
                                                                        
   次回は観測所らしくなって来た画像をお届けしたいと思います。

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※1:農作業等にて使用する日本古来からの伝統の逸品、「草刈り鎌」。 従来は鉄製のものを使用していたが、近年ではス
   テンレス製のものを多用。 さらに外国製の安価な品が大量に流通する事によって、農機具専門の鍛冶屋さんがが打撃
    を受け、著しい衰退の道を辿る。 この時、「これじゃあイカン!」と長野県南牧村で見た鎌の購入を決意する。   

※2:単3乾電池2本で作動する虫よけ機、小型ファンにより前面虫除けパネルから虫のイヤな成分を出す仕組み。    
音も静かで臭いも無いが、厚みが少々気になるが家庭用を首から下げると思えばアンタ・・・        
外形寸法:64×88×40(mm) 質量130g(電池含む)                     



6月21日の空(ひとりごと) 

全国的に梅雨まっただ中のハズですが、今日は梅雨の中休みで全国的に良い天気だったそうです。 (^_^)      
幸い今日は夜勤明けとは言うものの休日ですので、やっぱり草刈り日和だあねぇ・・・あと外壁も綺麗にしなくっちゃ!!
草刈りを徹底しておかないと、
ヘビが住みつく恐れがあります。 実際お隣のドームの中にはヘビが住んでいました。   
付近はヤマカガシとシマヘビが多数生息、どちらもおとなしいので心配ないが、ヤマカガシも退化したとは言え、毒ヘビな
ので気をつけよう。(
ニョロロは臆病で害が無いから良いが、ガララニョロロは向かって来るので、見かけたら要注意! )
  
   

手前の建物が○年前は素晴らしい外観をしていたであろうと思われる、スライディングルーフ。
しかし永年、風雨にさらされたその外観は、全面緑色の怪しいコケ状の物質に覆われています。
このままでは見事な
「ふかみどり色」したえげつない観測所が誕生する事に!?     

これは個人的な意見ですが、天文台や観測所は限り無く無垢な色が好ましいと思います。   
マウナケア山頂のドーム群が、赤や黄色なんて前衛的ですが、飛行機からみても変です。   
まして玉虫色や水玉なんてのがあったらキノコみたいで楽しいでしょうが、私は絶対に    
許しません。 
    
            と、言う事から元の美白を取り戻すために、まずは汚れ落としをしてみました。
                  これが思ったより重労働で、コケ臭くアオミドロと言うか葉緑素の臭いが強く、少々まいって
                   しまった。 近くの谷からバケツに水を汲んできて、かけてはゴシゴシ、またかけては・・・ 
を延々と繰り返し・・・             

 



 関係ないけど近くのたんぼに、若いトノサマガエルがいました。              
彼(彼女)は逃げる事もなく、身体を伸ばして休んでいました。             
(だからヘビに食われるんだろ!いい加減覚えなあきしません!)             
ここは実に色んな生物が住んでいるので、掃除に飽きて散策して             
も退屈する事はありません。                              
(現在カワガラスに遊んでもらおうとしてるが、まだ逃げる!)               






4Hours after...
(始めっから4時間後って書けば良いのに・・・)


     
     
約4時間、ブラシ片手にゴシゴシ・・・こほんなにキレイになりました。
綺麗になりついでに望遠鏡なぞ設置してみました。

草刈りの手間を省くため「除草剤を使用しては?」とのアドバイスを頂きましたが、
環境上好ましくありませんので、昔ながらの方法を選ぶ事にしました。(草刈り)
こうやって楽しみながら、着々と進んで行くのであります。
 
今日は体力を使いすぎたので、あまり書けなくて申し訳ございません。