福島県松川町「クマガイソウ」
クマガイソウ
野生のランの中では、一番大きい多年草。鑑賞用としての乱獲が続き、環境省レッドデータブックの絶滅危惧種に指定されている。クマガイソウが群生している場所は、日本に三ヶ所程度が残るのみである。
その花の形が源氏の武者「熊谷直実」が母衣”ホロ”をつけた姿に似ているとしてつけられた名である。 鎧の背中に大きな布袋を背負い風にはらませて走っている姿に似ていることからなずけられた。
これに対するのが「平敦盛」の姿にあてた
”アツモリソウ”
一ノ谷の合戦での二人出会いの物語でも知られるように「直実」は年配の男性的な武者であり、「敦盛」は女性的な若年の武士だったので、花もクマガイソウはごつく、アツモリソウは色が美しくやさしい感じである。
松川町水原の群生地
クマガイソウ 拡大
二本松市羽山の里の群生地
クマガイソウ 拡大
アツモリソウ 入笠山にて