M39,59に端を発するS&Wオートの第一世代。フレームの素材別に頭に4,5,6を付けたモデルナンバー3桁の第2世代。
サイズや素材、マガジン容量、操作機能別に細分化されたモデルナンバー4桁の第3世代。
この6906は桁数の通り第3世代です。
細かく言うと9mmコンパクトダブルカラムマガジンでダブルアクションステンレスフレームモデル(分りづらい)となります。
私も第3世代のバリエーションは良くわかりません。(多すぎです)
実際アメリカのショップやガンディーラーもわかりにくいので売りたがらない、と何かの本に書いてありました。
ベースガンはオークションで購入。入手時よりある程度コンパクト化されておりました。
かなり昔にカスタムされて(且つ製作途中品)いたようで一部外観はプラ板の積層とエポキシパテで整形されていました。
しかしながらかなり高度な技術を持った方らしく非常にきれいな仕上げでした。
これを部品取りにするには惜しいと思ったのと過去に勢いで落札したWAショーティーフォーティー?
の前後サイトとグリップを持っていたので次回作までのウオーミングアップとして作りました。
ハンマーSPの位置関係やアウトラインはGUN誌92年8月号のガンメカニズム6946DAOを参考にしました。
ベースとなったM59との比較 6906 右側面
デホーンドハンマー これはこれでかっこいい セーフティーレバーはダミー。 何故かスライドストップはロングタイプ
ハンマー、トリガーはポリッシュ後クリアコート 右側レバーを型抜きし整形。結構手抜きです
フロントサイトのあり溝はきっちり合っているのですが トリガーガードのチェッカリングは手彫りの自作 ベースガンカスタム途中の図
浅すぎてすぐ外れてしまいます。 ダイヤモンドヤスリで地道に行いましたが フレームの黒い部分は3mmアクリル板を使用
上部のざらっとした表面仕上げがわかりますか? やっぱり均等じゃなかったり曲がったりしてます
フレームは渋銀、スライドはアドベンNEWステンレス(デッドストック品)を使用しましたが
缶を余り暖めていなかったようでかなりボソボソと言った感じで塗料が出てしまいました。
(結果的に梨地風にはなりましたが)余りにも汚なすぎるので側面のみ磨きなおし艶銀で再塗装しました。
良い光沢が出ましたが刻印がかなり埋まってしまいました....
トリガーガードもオリジナルっぽく見えますがデベル風に加工されていたため
アウトラインから全てやり直しました。(ここが一番時間がかかった)
また作動(発火)重視のためこれ以上グリップを前にずらすことが出来ませんでした。
思ったよりハンマーストラットが干渉するんです。
マガジンの錆がひどかったのでブルーを落し グリップフレーム前面 グリップ裏面
地肌を出した後クリアコートしました。 マガジンキャッチの遊びを考慮せず切ってしまったので この突起がフレーム穴にぴったり入るので
現物は
黒っぽく結構汚いです 隙間が出来てしまいました びくともしません(ピン無しでも大丈夫)
オリジナルのバックストラップは使用せず ハンマーストラットもそのままではグリップ裏面と スプリングハウジング(?)は単なる箱組みです
(厚すぎてグリップとの併用は無理) 干渉してしまうので接触部を削り込みました 見えないところはいいかげん
フレーム後部にダイレクトに固定するようにしました オリジナルフレームも干渉部分を削ってあります この程度でもきちんと固定されます
現在発火テストはしていませんがオープンデト方式を5mmCP(イングラムカート)に変更する予定です。
どこの誰だかわからない前オーナーさん、(委託品で出品されていました)
こんな感じに生まれ変わりましたがいかがでしょうか?
正直それほど興味のある銃種ではないのですが(好きな方には怒られそう)
完成させると現代銃独特な感じになり結構気に入りました。
今回塗装技術の向上という自分への宿題が新たに課せられてしまいました。
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