第7話  黒いオバケ                  富山市猪谷

 
 

 
 子供が、一人で暗い夜道を歩いていると、「負ばりょか、抱かりょか、ザク、ザク、ザク」「負ばりょか、抱かりょか、ザク、ザク、ザク」と言いながら、真っ黒で、目ばかりが大きいオバケが、たくさん、体に取り付いて来るんです。 

しかし、明るい所へ来ると、不思議なことに、いつの間にか、いなくなっているんですよ。         

(加藤あやさんのお話)

「村の今昔」細入歴史調査同好会編