船峅山帝龍寺報
ふなくらまんだら

第 7 号
平成16年7月発行
富山県上新川郡大沢野町舟倉2334  高野山真言宗 船峅山 帝龍寺

今月の行事

【7月の行事】
 7月25日 猿倉社祭

(その他)−−−−−−−−−−−−−
 7月4日  三派合同大本山講
          市場公民館にて
 7月18日 船峅南部老人会追悼法要
          大野会館にて
 8月5日  帝龍寺施餓鬼会法要

お知らせ

 毎年7月25日に、猿倉社(二十五菩薩)祭が行われます。この行事は、猿倉山を取り巻く寺家、市場、横樋、大野、直坂、牛ヶ増の6集落合同行事として行われています。昔この地域によく霞がかかり、日照不足で不作の年が続いたそうです。そこで、古来から地域の鎮守としてあがめられていた猿倉山の山頂に社を建立し、二十五菩薩を祀ったところ、霞がかからなくなったということです。大沢野町のシンボル風の城で知られる猿倉山ですが、信仰の山としての一面ももっています。今年は、ちょうど日曜日にあたりますので、多くの方々がお参りされることを期待しています。
 また、7月4日(日)には、真言宗、曹洞宗、浄土宗の三派合同大本山講が執り行われます。町内には浄土真宗の寺院が多いのですが、少数派である三宗派の寺院が協力して行う珍しい行事です。各地区の持ち回りでこの行事を行い、担当地区縁の寺院が導師を務めます。お誘い合わせの上、お参り下さい。

ひとこと法話

◆卒塔婆について◆
 年忌法要などを行う際に、私たちの宗派では、五輪の卒塔婆を建てます。卒塔婆は、サンスクリット語(梵語)のストゥーパが語源で、本来はお釈迦様の舎利(お骨)を納めたお墓のことです。高野山などには、五輪塔の形をしたお墓がたくさんあります。一番下は方形で「地」を、二段目は円形で「水」を、三段目は三角で「火」を、四段目は半円で「風」を、一番上は宝珠形で「空」を表しています。これらは、五大といって、宇宙の清明変化を意味するとともに、人体の構造を表しているといわれます。真言宗では、この五大に「識」を加えて六大とします。
 本来は、一人一人にお墓を建ててお参りすればよいのですが、現代ではそういうわけにもいきませんので、板の卒塔婆で代用しているわけです。お寺でお堂を建立して落慶法要を営むときなどには、四面に字の書かれた角塔婆を建てます。帝龍寺の本堂前にも、本堂建立の際に建てたものが残っています。
 法要が終わった後は、お墓へ持って行き、建てておくのが一般的です。

ご 意 見
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