船峅山帝龍寺報
ふなくらまんだら

第 9 号
平成16年9月発行
富山県上新川郡大沢野町舟倉2334  高野山真言宗 船峅山 帝龍寺

今月の行事

【9月の行事】
 9月1日 不吹堂(級長戸辺神社)祭
      春日社祭・諏訪社祭
 9月5日 山鳥宮祭


お知らせ

 9月は、毎年台風が多くやってきます。大沢野町寺家地区は、もともと風の強い所で知られていますので、収穫前の稲を風の被害から守ろうと二百十日の風鎮祈祷を行っています。また、春日社・諏訪社・山鳥宮など各地の鎮守さまの祭礼にも出向き、風雨順時、五穀豊穣を祈願しています。
 各地区の皆さま、よろしくお願い致します。

ひとこと法話

◆敬老の日とお彼岸◆
 9月20日(月)は、敬老の日です。以前は9月15日でしたが、今は第3月曜日が敬老の日になりました。最近は、高齢化社会といわれるように、お年寄りの方の割合が多くなりました。昔から「亀の甲より年の功」といいます。お年寄りの方は、若い人がどんなにがんばっても勝てない「経験」という大きな財産をお持ちです。
 若い人は、お年寄りの方に接することで、その言葉や行動から学ぶことがたくさんあります。お年寄りの方も、若い人にその経験を伝えることで、一層元気になれるのではないかと思います。若い人が老人を敬うだけでなく、老人も若い人への思いやりをもち、自分の生き方を見つめ直すよい機会なのではないかと思います。普段は疎遠になっている(?)お年寄りの方と若い人たちが、この機会に少しお話ししてみるのもよいのではないでしょうか。
 さて、9月23日(木)は秋分の日(彼岸の中日)です。秋分の日は、祖先を敬い亡くなった人々を偲ぶ日という趣旨で、祝日になっています。また「彼岸」とは、煩悩や苦悩にとらわれた俗世界を表す「此岸」に対して、煩悩を超えた悟りの世界を表す言葉です。私たちは、祖先を偲び供養することで、菩提心もち仏の智恵をいただいて、彼岸へ近づいていけるのだと思います。お彼岸をよい機会ととらえ、老いも若きも一緒に祖先に手を合わせ、供養いたしましょう。これは、世代を超えたコミュニケーションができる絶好のチャンスだと思います。

ご 意 見
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