第 110 号 平成25年2月発行 |
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富山県富山市舟倉2334 高野山真言宗 船峅山 帝龍寺 |
【2月の行事】 (行事はありません) 【3月の行事】 3月10日(日) 涅槃会 3月16日(土) 秋葉社祭・虚空蔵祭 |
◆3月10日(日)に涅槃会のお勤めをいたします。釈迦涅槃図を掛けて仏祖釈迦如来の入滅を悼む法要で、仏舎利(お釈迦様の遺骨)を表す五色の涅槃団子をお供えします。法要の後で、お供えした団子を撒きます。持ち帰ってご家族でいただくことで、御利益を受けてください。健康長寿の御守りにされる方もいらっしゃいます。また、昨年まで青年御講として御詠歌で青年会物故者の追悼を行ってきましたが、青年会の解散により、檀信徒各家菩提の追悼と家内安全・健康長寿を祈願する御講に切り替えて実施します。
◆高野山丁石道◆
高野山にお参りすると、参道沿いに「○○丁」という文字が刻まれた五輪卒塔婆形の石柱を見かけることがあります。この石柱は丁石(ちょういし)と呼ばれる道標で、根本大塔から九度山の慈尊院までの間に180基、大門から奥の院大師御廟までの間に36基あり、1丁(109m)ごとに立てられています。36丁で1里ですので、根本大塔から慈尊院までは5里、大門から大師御廟までは1里ということになります。高野山丁石は、国の史跡に指定されています。
高野山が開創された平安時代は木製の道標でしたが、鎌倉時代に20年の歳月をかけて石造卒塔婆に建て替えられました。破損によって新しくなった丁石もありますが、約8割は当時のものが残っています。現在では自動車での移動が多くなりましたが、お大師さまの時代に思いを馳せながら、丁石を頼りに歩いてみるのも楽しいかも知れません。
世の中が便利になると、周りを見る余裕がなくなってきます。忙しいときにこそ、時々立ち止まって、周りを見る余裕をもちたいものです。今まで見えなかったものが見え、新しい道が発見できるかも知れませんね。