船峅山帝龍寺報
ふなくらまんだら

第 169 号
平成30年1月発行
富山県富山市舟倉2334  高野山真言宗 船峅山 帝龍寺

明けましておめでとうございます

今月の行事

【1月の行事】
  1日(月)新年初祈祷・姉倉比売神社元旦祭
  2日(火)年始回り
  3日(水)門明け檀徒総会

お知らせ

◆ 昨年末の12月30日(土)に、寺家町内会行事として、古仏撥遣(御守り御札等のお焚き上げ)を行いました。神仏の祈願が込められた御守りや御札から性根を抜き(撥遣し)清浄な火炎を以て本位に還着させる行事です。町内会の皆さん数名に立ち会っていただき、2年に一度のお焚き上げを丁寧に進めることができました。
◆ 葉書にてご案内の通り、1月3日(水)に門明け檀徒総会を開催します。西国霊場巡拝計画や四国巡拝結願高野山参拝に伴う写経奉納、山号・寺号入り半袈裟の新調などについて協議していただく予定です。なお、総会終了後にささやかな会食を予定しています。
◆ 当山の檀家各家で来年に年忌を迎えられる精霊について、葉書で案内をさせていただいています。法要を希望される方は、日程について早めにご相談ください。

ひとこと法話

◆徳用・徳用品◆
 スーパーマーケットやホームセンターで「徳用品」と書かれている値札を見かけることがあります。値段が割安で購入者が得をするという意味なら「得用品」と書けばよいのではないかと思いますね。
 辞書を引いてみると「得用」と「徳用」の両方があり、「割安のことを徳用と書く」いう註釈があります。仏教辞典には「すぐれたはたらきをすることを徳用(とくゆう)という。とくようと読んで、使って得になることや利益になることをいう」とあります。
 売る人は割安に商品を売って善い行い(徳)をした。買う人は使用品を買って店を儲けさせ、善い行い(徳)をした。その商品は、売る人と買う人の両方に利益を与える「徳用品」なのだと納得できます。これは仏教の考え方に通じると思います。自分自身に利益を与える(自利)と他の人に利益を与える(利他)は表裏一体で両立するのです。私たちは仏様の教えの徳用(とくゆう)によって安楽を得ることができます。そして、自分自身も徳用を備えるよう精進したいものです。

ご 意 見
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