船峅山帝龍寺報
ふなくらまんだら

第 171 号
平成30年3月発行
富山県富山市舟倉2334  高野山真言宗 船峅山 帝龍寺

今月の行事

【3月の行事】
 10日(土)秋葉社祭礼・虚空蔵祭り
 11日(日)涅槃会
 15日(木)〜18日(日)第4回四国巡拝

【4月の行事】
 (帝龍寺の行事はありません)

お知らせ

◆ 前号でお知らせした山号・寺号入り半袈裟が納品され、檀家各家に1本ずつ配付しました。寺院に参拝する際や日々のお参りの際などに末永くご活用ください。2本目以降は有料とさせていただきますので、ご希望の家庭はご連絡ください。
◆ 檀家への貸出用無常仏として、金剛界胎蔵界大日如来図の掛軸(二幅対)を購入しました。紺地に金泥で描かれた大日如来で、どちらか一幅のみでご使用いただくこともできます。

ひとこと法話

◆悲観◆
 「悲観」という言葉は「楽観」の対義語のように使われ、マイナスイメージをもたれる方が多いのではないでしょうか。観音経偈の中に観音様の五観について書かれた一節があります。「真観清浄観 広大智慧観 悲観及慈観」がそれで、@真観(真実を見る)、A清浄観(汚れない目で正しい判断をする)、B広大智慧観(広大な知恵をもって公平に見る)、C悲観(衆生の苦悩を抜く)、D慈観(楽を与える)の五つを指します。
 「悲」という文字には、かなしむ、あわれむ、苦しみを抜くという三つの意味があり、共に悲しんだり喜んだりする心である「慈悲心」を表すのです。観音様の慈悲は、母親が子供に寄り添って共に悲しむ「悲観」や母親が子供と共に喜ぶ「慈観」に通じます。人の悲しみを嘲ったり人の喜びを妬んだりせず、私たちも仏様のように、広い心で本物をありのままに正しく見、共に悲しみ共に喜ぶことのできる人でありたいものです。

ご 意 見
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