第 172 号 平成30年4月発行 |
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富山県富山市舟倉2334 高野山真言宗 船峅山 帝龍寺 |
【4月の行事】 (帝龍寺の行事はありません) 【5月の行事】 (帝龍寺の行事はありません) 19日(日)第86回新西國三十三所観世音御開帳 特別法要(13:00富山市民プラザ) |
◆ 5月19日(土)に富山市民プラザアンサンブルホールにおいて第86回新西國三十三所観世音御開帳特別法要が開催されます。今回は天台宗僧侶で落語家の露の団姫(つゆのまるこ)さんの講演と三十三観音の御砂踏み巡堂を行います。参加費は巡堂冥加料を含んで2000円となっています。申込期日は4月15日(日)となっていますが、定員に限りがありますので早めに申込みをお願いします。
◆ 3月15日(木)〜18日(日)の4日間、第4回四国八十八ヶ所団体参拝を実施し、第60番横峰寺〜第79番天皇寺と別格17番神野寺、18番海岸寺の22ヶ寺を参拝しました。今回は弘法大師ご誕生所の第75番善通寺と別格18番海岸寺で、通常のお参りに加えて誕生和讃を奉唱しました。次回10月18日(木)〜20日(日)は第80番国分寺〜第88番大窪寺を参拝し、結願を迎えます。京都の教王護国寺(東寺)にも立ち寄り、最後は高野山に結願報告の参拝を行います。高野山では写経奉納を行う予定ですので、参加者だけでなく多数のご協力をお願いします。
◆大袈裟◆
僧侶が大きな袈裟を仰々しく掛けている様子を「大袈裟」といいましたが、このことから、それほどでもないことを如何にも大層に表現する様子を「大袈裟」と言うようになりました。
東南アジアなどの仏教国では、僧侶の袈裟は素肌に布を掛けただけの簡素なものです。日本に仏教が伝わり、庶民に普及していく中で、仰々しい袈裟を掛ければ、如何にも有難そうに見えると考えた人がいたようです。だからそんな袈裟を掛けて「読経したい」「読経してほしい」という気持ちが僧と俗の両方にあって、現在のような仰々しい袈裟が定まってきたのでしょう。
真言宗でも略式の折五條や小野塚五条、如法衣、紋白五条袈裟、七條袈裟など様々な袈裟が用いられますが、僧侶は場面によって使い分けています。袈裟の色や形も様々ですが、場にそぐわない衣体は困りものです。必要以上に着飾ったり見栄えばかり気にしたりするのではなく、ありがたさの本質に対して正直に過ごすことこそ大切なのだと思うのです。