船峅山帝龍寺報
ふなくらまんだら

第 174 号
平成30年6月発行
富山県富山市舟倉2334  高野山真言宗 船峅山 帝龍寺

今月の行事

【6月の行事】
  9日(土)雨乞岩祭礼14:00寺家公民館出発
   (寺家町内会行事)

【7月の行事】
  1日(日)宗祖降誕会(護国寺にて:中組行事)
 28日(土)猿倉社祭10:00(6町内会行事)

お知らせ

◆ 6月9日(土)に寺家町内会行事として雨乞岩祭礼を行います。14:00に寺家公民館に集合し、御前山山頂駐車場まで自動車に分乗して移動します。その後30分程沢筋を含む山道を歩きますので、長靴が必要です。町外の方で参加ご希望の方は、町内会長に連絡が必要ですので、帝龍寺までご連絡ください。
◆ 10月の四国参拝後に高野山へ結願報告の参拝を行います。納骨等で高野山参拝を検討されておられる方は、高野山参拝のほか京都の東寺と四国80番讃岐国分寺〜88番大窪寺、九度山慈尊院の参拝を予定していますが、ご一緒にいかがでしょうか。今回は大型バスを使用しますので、座席には余裕があります。参加を希望される方は帝龍寺までご連絡ください。
 なお、その際に高野山で写経奉納式を行いますので、先祖供養や所願成就の祈願としてのお写経を檀信徒の皆様のご協力をお願いしています。なお、一巻に付き1000円の奉納料が必要ですのでご了解ください。
◆ 寺家公園に西国三十三観音巡拝路が作られた折りに、その最高地点である二十番観音堂横に青銅製の修行大師像が建てられました。終戦の前年に国の徴発を受けて拠出され、現在は台座のみが残されています。失われた銅像が次々に再建される中で、修行大師像の再建を求める声が高まり、帝龍寺境内において2年後の完成を目指して計画を進めたいと考えています。檀信徒の皆様には、建設に向けた浄財の勧募にご協力をお願いします。

ひとこと法話

◆初夜◆
 「初夜」といえば、新婚夫婦が迎える第一日目の夜のことと思われるかも知れませんが、仏教における「初夜」は宵の口(夕方に近い夜)のことを指します。インドでは古来から、夜を三等分して初夜、中夜(ちゅうや:夜半)、後夜(ごや:夜明け近く)とする考え方があり、仏教を通じて日本へ伝わったものです。ちなみに、昼の時間も三等分して晨朝(じんちょう)、日中(にっちゅう)、黄昏(こうこん)と呼びます。
 長唄の「娘道成寺」に次のような一節があります。「鐘に怨みは数々ござる。初夜の鐘を撞く時は諸行無常と響くなり、後夜の鐘を撞く時は是生滅法と響くなり、晨朝の鐘を撞く時は生滅々已、入相は寂滅為楽と響くなり。聞いて驚く人もなし、われも業障の雲晴れて、真如の月を眺め明かさん」これを読むとお寺の鐘は一日四回撞くように見えますが、実際には明け六つと暮れ六つの二回撞くのが習わしとなっているようです。明けは後夜と晨朝の合するあたり、暮れは黄昏と初夜の合するころ両方にまたがって撞かれます。
 現代では朝が一日の始まりと思われていますが、昔は初夜が一日の始まりでした。一日は初夜から中夜、後夜と経過して晨朝を迎え、日中を過ぎて黄昏で終わるのです。こう考えてくると、結婚初夜は夫婦として迎える一日目の始まりであり、人生の第一歩として大切な意味をもっているのです。
 

ご 意 見
メールでご意見をお寄せ下さい。

先月号へ