船峅山帝龍寺報
ふなくらまんだら

第 176 号
平成30年8月発行
富山県富山市舟倉2334  高野山真言宗 船峅山 帝龍寺

今月の行事

【8月の行事】
  5日(日)施餓鬼会13:30新盆供養と塔婆供養
 11日(土)〜16日(木)お盆棚経
 18日(土)観音祭りと観音堂開扉9:00
 31日(金)二百十日御祈祷19:30(寺家町内会行事)
【9月の行事】
 (帝龍寺の行事はありません)

お知らせ

◆ 例年の通り、8月5日(日)午後1時半より当山の施餓鬼会を行います。今年新盆を迎えられる方はもちろん、先祖の御霊を供養されたい方も多数お参りください。塔婆供養を希望される方は、1体200円にてお受けしますので、各御霊の戒名(法名)や命日をお持ちください。
◆ お盆の期間を中心に、先祖代々の精霊を供養する棚経に檀信徒各家を回らせていただきます。日時については事前に電話で相談の上、案内葉書を出していますのでご確認ください。なお、高野山に奉納する御写経を集めさせていただきますので、事前に書いておいてください。四国参拝に参加される方は、参加申込みもお願いします。
◆ 第1回〜第4回四国参拝の写真集を作成しました。参加者の皆様には案内状を送付しましたので、希望される方は8月末日までに申し込んでください。

ひとこと法話

◆鬼籍に入る◆
 人が新たに亡くなることを「鬼籍に入る」といいます。人間であることを卒業したら鬼の籍に入るとは、どういうことなのでしょうか?
 古来インドでは「人は死ぬと必ず暗黒の世界に行く」と考えられていました。この暗黒世界の死者の霊(プレータ)を漢訳した語が「鬼」なのです。鬼とは元来は単なる死者を指し、子孫から祀られない死者を飢えている鬼(餓鬼)と呼びました。その鬼たちが死後にそれぞれ供養を受けることで神仏になれるのです。この考えが中国を経由して日本に伝わると、死者の霊とは別に鬼という別の存在が考え出され、混乱するようになりました。
 死者に対して抱く一種の恐ろしさが鬼と結びつき、鬼は恐ろしいものだと思われるようになったようです。いずれにしても、「鬼」とは死者であり「鬼籍」とは死者の姓名を記した過去帳のことですから、亡くなって過去帳に記載されることを「鬼籍に入る」ということも納得できると思います。そして、生きている私たちにとって、鬼籍に入った先祖の霊を供養することこそ大切なことなのですね。
 

ご 意 見
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