第 177 号 平成30年9月発行 |
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富山県富山市舟倉2334 高野山真言宗 船峅山 帝龍寺 |
【9月の行事】 (帝龍寺の行事はありません) 【10月の行事】 3日(水)北陸ブロック特別伝道大会 13:00新川文化ホール 18日(木)〜21日(日)第5回四国団体参拝 |
◆ 観音堂北側の道路沿いに設置してあった金網フェンスが度重なる雪の重みで破損したため、耐雪型のフェンスに交換する工事を行い、このたび完成しました。ダークブラウンの落ち着いた色調で周囲の景観とも調和していると思います。
◆ 檀信徒の皆様にお願いしていた高野山奥の院奉納写経が、皆様のご協力により8月末現在で約80巻集まりました。目標の百巻にできるだけ近づけたいと思っていますので、まだ用紙をお持ちの方はぜひご協力ください。また、新たに希望される方も歓迎いたしますので、帝龍寺までお知らせ下さい。
◆ 10月の団体参拝時に高野山への納骨を希望される方は、納骨料と祠堂金(供養料)を事前に送金する都合上、9月中に納骨される分骨とともに帝龍寺へお届け下さい。団体参拝に参加される方は、旅行参加の際に分骨を忘れずお持ち下さい。心配な方は事前に帝龍寺へお預けいただいてもかまいません。
◆嘘も方便◆
自分の立場を守るために口から出任せを言って「嘘も方便」などと言っている人がいますが、実はとんでもないことなのです。
仏の戒め十善戒の一つに、絶対に嘘をついてはいけないという「不妄語戒」があり、嘘をつくと死んでから閻魔様に舌を抜かれてしまうとされています。しかし、世の中には本当のことであっても、唐突にそれを話すとかえって悪い結果を招いてしまうことがあります。
昔ある人の家が火事になりましたが、子供たちが家の中で遊んでいて火事に気づきません。お父さんが「火事だから逃げなさい」と大声で叫んでも意味が分からず遊び続けていたそうです。お父さんは「珍しい車があるよ」と叫んで、子供たちを外に導きました。父は確かに嘘をつきましたが、子供たちを助けるための嘘は、嘘ではなく「方便」といいます。
方便とは「衆生を真実の教えに導くために、一時の手立てとして説かれた教え」という意味です。自分の身を守るために嘘をつくことは許されませんが、人を助ける手立てとしての方便ならよいのです。身勝手な解釈はせず、「嘘」なのか「方便」なのかをしっかりと判断して、慎重に言葉を発したいものです。