船峅山帝龍寺報
ふなくらまんだら

第 179 号
平成30年11月発行
富山県富山市舟倉2334  高野山真言宗 船峅山 帝龍寺

今月の行事

【11月の行事】
  4日(日)当山報恩講(加持土砂法会)
  随時  檀家各家報恩講

【12月の行事】
 31日(木)除夜の鐘

お知らせ

◆ 10月18日(木)〜21日(日)の4日間で第5回四国団体参拝を実施しました。今回は、京都の教王護国寺(東寺)から四国80番国分寺〜88番大窪寺を参拝し、お大師さまが今も生き続けておられる高野山で結願の報告をしました。奇しくも最終日の21日はお大師さまの縁日で、奥の院で得難い体験をすることもできました。四国団体参拝は一旦終了し、来春から日本最古の巡拝霊場である西国33所観音霊場を巡拝します。第1回の日程は平成31年3月28日(木)〜31日(日)で、1番〜4番、23番〜27番と番外の花山院菩提寺を巡拝します。参加費が決まり次第、改めてお知らせしますので、多数ご参加ください。
◆ 11月4日(日)午後1時半より、高野山真言宗富山中組結衆寺院出仕のもと、当山の報恩講を厳修いたします。法話は本山布教師でもある南砺市井波の金城寺住職金子良成師にお願いしています。参拝者の皆様にも昼食を準備しています。1時10分頃から当山御詠歌講による御詠歌奉唱を予定していますので、お早めにおいでください。
◆ 来年に年忌を迎えられる檀家各家に案内状を送らせていただきました。法要を計画される方は、お早めにご相談ください。

ひとこと法話

◆後の祭り◆
「今更そんなことをしても後の祭りだ」などと、時期を逃して甲斐のないことを「後の祭り」と言います。なぜこんな言い方をするようになったのでしょうか。
 京都の八坂神社は祇園社「祇園感神院」という天台宗の寺院でした。明治元年に改称されるまでの約千年は,インド伝来の神様である牛頭天王を祀って疫病退散を祈願する寺院だったのです。
 インドにあった祇園精舎の守り神が祇園牛頭天王だという伝説を受け、牛頭天王が薬師如来の化身であるとされたり、素戔嗚尊の別名と言われたりして、都中の信仰を集めてきました。
 八坂神社では毎年7月1日〜24日に「祇園祭」が行われ、全国から多くの人が集まります。この祭りは、旧暦6月7日に当時の日本の国数にちなんだ66本の鉾を立てた山鉾を引いて祭事を営み、14日には御輿を担いで神泉苑に参集し、祈祷によって疫病の厄を払おうとしたのが始まりです。昭和44年以降は前後の祭りが合流しましたが、かつては17日の前祭りには山鉾が20基も出て盛大なのに対して、24日の後祭りは鉾のない山車が9基出るだけの華やかさに欠ける行事でした。このことから、時機に遅れて何かをすることを「後の祭り」と言うようになったそうです。
 時機を逸して後悔しないよう、何事も早めに取りかかることが大切ですね。
 

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