船峅山帝龍寺報
ふなくらまんだら

第 18 号
平成17年6月発行
富山県富山市舟倉2334  高野山真言宗 船峅山 帝龍寺

今月の行事

【6月の行事】
 6月11日(土)雨乞岩不動尊祭
 6月18日(土)檀徒総会

(その他)−−−−−−−−−−−−−−−
 6月12日(日)宗祖降誕会〜青葉まつり〜
         常楽寺様にて
 6月26日(日)三派合同大本山講
         笹津会館にて

お知らせ


◆高野山団体参拝旅行へのご協力、ありがとうございました。おかげさまで、総勢183名の参拝旅行が無事に実施でき、お大師さまや聖徳太子さま、各仏さまとの縁を深めることができました。お写経奉納にも多数ご協力いただき、ありがとうございました。高野山金剛峯寺新別殿にて写経奉納式が行われ、当山総代出町治昌さんが参拝団を代表して829巻のお写経を奉納されました。

◆前号でもお知らせしましたが、5月19日(木)〜6月12日(日)の間、石川県立美術館で「弘法大師空海 その信仰と名宝展」が開催されています。国宝を含む高野山の名宝約70余点が北陸で初めて一般公開されます。入館料は当日券で、大人1200円、中高生800円、小学生600円だそうです。大人用前売り券1000円は、当山にもありますので、ご希望の方はご連絡ください。

◆本堂落慶以来、強い風のために御拝へ雨や雪が吹き込んで、参詣者の皆様にご迷惑をお掛けするとともに、階段の踏み板も少しずつ傷み始めています。当山では、檀徒の皆さんと相談し、傷みが進まないうちに、風除室を設置するなどの対策を講じたいと考えています。6月18日(土)に檀徒総会を開いて協議したいと思いますので、よろしくお願いします。

ひとこと法話

◆お線香とお焼香◆
 仏さまは、お線香やお焼香などのよい香りを召し上がって、永遠の命を保っておられます。仏壇にお線香をあげるとき、何本立てたらよいのか迷うことがありませんか。また、お通夜や葬儀、法要などの席で、お焼香のしかたに迷うことはありませんか。各宗派によっていろいろな考え方があり、お線香の本数やお焼香の回数は1〜3本(回)とさまざまです。その場に応じて判断されればよいと思いますが、私たち真言宗では次のようにしています。
 人がお亡くなりになったとき(当山では葬儀まで)は、お線香を1本だけ立てます。これは、亡者が迷わず一途に覚りに向かって精進してもらうという意味があります。しかし、その他の場合、お線香は3本立て、お焼香は3度行うことになっています。
 これは、仏法僧の三宝に供養することと、身口意の三密修行に精進するという意味があります。また、お香には「戒香、定香、解脱香」という3つの功徳があります。自分自身が戒律を保つこと、禅定の修行を行って心の静寂を求めること、仏さまの智恵を頂いて罪科や迷いから覚りの境地に向かうということの3つです。
 多くの方が参列される葬儀などの場では、こうした気持ちを込めて1回のお焼香で済まされるのもやむを得ないことでしょう。ただ、意味を知って行うのとそうでないのとでは、大きな違いがあります。
 仏さまの食器である香炉は、仏壇の中央に置かれています。お線香をあげたりお焼香をしたりして仏さまによい香りをさし上げることが、お守りする私たちの務めではないでしょうか。

ご 意 見
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