船峅山帝龍寺報
ふなくらまんだら

第 242号
令和6年2月発行
富山県富山市舟倉2334  高野山真言宗 船峅山 帝龍寺

今月の行事

【2月の行事】
 29日(木) 坂東33観音参拝参加申込締切り

【3月の行事】
 10日(日) 涅槃会(午前10時より)
 16日(土) 虚空蔵祭

お知らせ

◆ 1月1日(月)に発生した令和6年能登半島地震では、建物や人身に被害はなかったものの、本堂内で花立て、神鏡、雨乞不動明王像が床に落下しました。幸いなことに、破損はありませんでした。石川県内の本宗寺院には甚大な被害が出ています。県内の寺院でも建物や仏像の破損など被害が見られました。被災された皆様には、心よりお見舞い申しあげ、一日も早い復興を願っています。
◆ 4月3日(水)〜6日(土)に第一回坂東33観音巡拝を行います。中型バスを利用して15〜20名で巡拝したいと思っています。参加費は107,000円といたします。年始当初には、関係者の皆様に案内をいたしますので、多数ご参加ください。
◆ 4月14日(日)午前11時〜午後1時15分と午後1時半〜3時半に、33年に一度の虚空蔵菩薩御開帳を行います。前日に姉倉姫神社拝殿へ遷座し、午前10時より御開帳式典と獅子舞奉納を行った後に厨子の扉を開いて御開帳を行います。虚空蔵菩薩様の手に結んだ五色の御手糸を拝殿前の鈴緒に結び、仏様とのご縁が結べるようにいたします。また、当日限りの特別御朱印2種類(虚空蔵菩薩、姉倉姫)を1体500円にて頒布いたします。
 帝龍寺に残されている「昭和2年(1927年)の由来縁起」を訳文と共に公開します。過去は必ずしも33年毎の御開帳ではなかったようで、昭和2年の後は、昭和31年(1956年)、平成3年(1991年)に御開帳が行われています。

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ひとこと法話

◆弘法大師行状曼荼羅絵図より「稲荷勧請〜神泉祈雨」◆
 東寺の伽藍を造営していると、杉の葉を担いだ老人が、婦人と子どもをを連れて訪れました。この老人は、以前空海と仏法擁護の誓約を交わした稲荷神でした。空海は、老人に都と寺の守護をお願いし、都の南東にある山に稲荷神をお祀りしました。この社は、伏見稲荷大社として人々の信仰を集めています。
 長く続く干ばつに心を痛めた淳和天皇は、東寺の空海に雨乞いの修法を行うよう命じました。これを聞いた西寺の守敏は、自分の方が優れているので先にさせてほしいと願い出て、7日間試みましたが雨は降りませんでした。空海も雨乞いを試みましたが、なかなか降りません。実は守敏が空海の邪魔をしようとして、全国の龍神様を瓶に封じ込めていたのです。御所の神泉苑で雨乞いの修法をしていた空海は、北インドの無熱池に住む善女龍王だけが封龍から逃れていることを知り、龍王に願いを掛けて祈祷を行うと、都を中心に3日間雨が降ったそうです。

ご 意 見
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