船峅山帝龍寺報
ふなくらまんだら

第 39 号
平成19年3月発行
富山県富山市舟倉2334  高野山真言宗 船峅山 帝龍寺

今月の行事
 

【3月の予定】
 3月11日 涅槃会
 3月17日 秋葉社祭・虚空蔵祭
      (同日実施になりました)
(その他)
 3月21日 正御影供

お知らせ

◆例年3月10日(土)に秋葉社祭、3月24日(土)に虚空蔵祭を実施していましたが、寺家部落からの依頼により、3月第3土曜日に両行事を開催することとなりました。今年は3月17日(土)の午後2時より秋葉社祭(秋葉社)、午後4時より虚空蔵祭(帝龍寺本堂)を開催します。

◆平成27年は、高野山開創1200年にあたり、記念大法会が予定されています。高野山真言宗では、祖山益々の興隆と大法会の成功を願い、広く壇信徒に浄財を勧募しています。当山では、一口5,000円から御志納を受け付けていますので、よろしくお願いします。

ひとこと法話

◆虚空蔵さま◆
 当山の虚空蔵菩薩は、寺家公園内にある姉倉比売神社の本地仏として、お祀りされています。古来秘仏とされ、33年に一度だけ遷座、御開帳されてきました。毎年3月の虚空蔵祭は、地域の守護仏としての虚空蔵さまにお参りする行事です。
 虚空蔵とは、宇宙全体に広がっている雄大な仏さまの智恵のことです。虚空蔵さまは、右手に正しい智恵を表す利剣、左手には福徳を表す宝珠を持つ柔和なお姿です。また、女性の最初の厄年である十三歳の年に、虚空蔵菩薩をお祀りしている寺院にお参りをする「十三参り」という風習があり、女性に大切な智恵を授ける仏さまとしても大切にされています。
 お大師さまは、青年時代に、虚空蔵菩薩を拝み真言を百万遍唱えて心身の修行をする虚空蔵求聞持法(こくうぞうぐもんじほう)を勤操大徳から授かり、密教と出会われました。その後、土佐の室戸岬で修行中、明けの明星が飛び来る体験をされて覚りを成就されました。虚空蔵菩薩の智恵を一身に体得された三地の菩薩となられたのです。
 このように、虚空蔵菩薩は、帝龍寺にとっても真言宗にとっても、たいへん深いご縁の仏さまだといえます。丑年と寅年の守り本尊として、また私たちに智恵を授けてくださる仏さまとして、皆でお参りし、大切にお護りしていきたいものです。

虚空蔵菩薩真言
 のうぼう あきゃしゃきゃらばや おん あり きゃまり ぼりそわか

ご 意 見
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