船峅山帝龍寺報
ふなくらまんだら

第 85 号
平成23年1月発行
富山県富山市舟倉2334  高野山真言宗 船峅山 帝龍寺

謹んで新春のお慶びを申し上げます。
本年もよろしくお願いいたします。

今月の行事
 

【1月の主な予定】
 1月 1日 初祈祷、初詣
 1月 2日 船峅南部地区年始回り
 1月 3日 門明け檀徒総会

【2月の予定】
 2月26日 市場火祭り

お知らせ

◆住職夫妻が昨年4月から四国88箇所及び別格20霊場を巡拝し、11月に満願しました。満願記念として、両霊場の納経額を当山本堂に奉納させていただきました。併せて、四国十三佛納経軸と四国百八箇所御影屏風を客殿に奉納させていただきました。寺宝として、永く守り伝えていきたいと思います。
 今後は、西国33観音、坂東33観音、秩父34観音の「百観音」を順次巡拝し、納経額を奉納したいと考えています。
◆加藤義秋様からの祠堂により、本堂向拝に山号額を掲額させていただくことになりました。縦4尺、横2尺の欅材製で、先代住職孝範揮毫の「船峅山」の文字にて現在製作中です。3月末頃に納品される予定で、到着次第掲額作業に入りたいと考えています。
◆今年度から3年間、高野山真言宗富山宗務支所中組の組長としてお世話をさせていただくことになりました。併せて、富山宗務支所の事務も担当することになりました。檀信徒の皆様には、これまで以上に行事等への参加協力をお願いすると思いますので、よろしくお願いいたします。

ひとこと法話

◆日本百観音◆
 日本にはたくさんの観音霊場がありますが、平安時代に長谷寺の徳道上人が開かれ、花山法皇が再興された西国33観音霊場が最も古いものです。観音さまが衆生をお救いになるとき33の姿に変化されるという信仰から、33箇所が定められました。
 鎌倉時代になって、鎌倉幕府を開いた源頼朝が発願し3代将軍源実朝が西国に倣って関東一円を巡拝する坂東33観音の札所を定められました。また、埼玉県秩父地区の秩父観音霊場も室町時代には成立していたと考えられています。江戸時代になって庶民の間に観音信仰が広まり、秩父霊場を34箇所として、西国・坂東・秩父の百観音を巡る霊場ができました。
 それぞれが霊験あらたかな観音霊場であり、一つの霊場を巡るだけでもたいへんな行なのですが、百箇所を巡ることで慈悲深い観音さまの最高のご利益にあやかろうというわけです。西国と坂東はそれぞれ1100km余りありますが、秩父は100kmほどの道のりだそうです。皆さんも一度巡拝してみてはいかがでしょうか。

ご 意 見
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