船峅山帝龍寺報
ふなくらまんだら

第 92 号
平成23年8月発行
富山県富山市舟倉2334  高野山真言宗 船峅山 帝龍寺

今月の行事
 

【8月の予定】
 8月 5日 施餓鬼会(観音堂特別御開帳)
 8月13〜16日 檀信徒各家棚経
 8月18日 観音祭(午前中観音堂御開帳)
 8月27日 春日社・諏訪社祭礼
 8月31日 二百十日御祈祷

お知らせ

◆鐘楼台座の修理工事は順調に進み、撞木の交換及び天井の補修を含めて、8月初旬には完成の運びとなりました。檀家各家に浄財勧募をお願いしておりますが、既にご案内のとおり、一口一万円でできるだけ二口以上を8月末までにお納めくださるようお願いいたします。早々にご協力いただいた皆様には感謝申しあげます。
◆例年のとおり、8月5日(金)に施餓鬼会を厳修いたします。檀信徒各家先祖代々菩提の塔婆供養を行いますので、当日受付で供養される菩提の命日をお知らせください。特に、今年新盆を迎えられる精霊は特別供養をいたしますので、各家1名以上のご出席をお願いします。また当日は、午前9時〜午後4時の間、観音堂の特別御開帳を行います。自由に参拝できますので、観音さまと御縁をお結びください。8月18日(木)の観音祭には、通常通り午前中のみ観音堂の御開帳を行います。
◆高野山真言宗富山宗務支所では、11月20日(日)午後〜21日(月)午前に、富山観光ホテルで北陸ブロック高野山真言宗教師・枢議・参与・檀信徒研修会を開催します。
 1日目の内容は、開会式、医療法人社団ナラティブホーム理事長・ものがたり診療所所長の佐藤伸彦先生による講話「死といのちの物語〜終末期医療を通して〜」、女優で元宝塚歌劇団月組トップスターの剣幸さんのトークと公演懇親会です。2日目は、写経、救う会富山会長代行の濱谷隆平氏による講話「いのちふたたび〜拉致被害者の救出に向けて〜」、閉会式です。
 当山住職が事務局として企画・運営に携わっていますので、多数の皆様に参加していただきたいと思っています。1日だけの参加でも結構です。よろしくお願いします。

ひとこと法話

◆歴史の重み◆
 先日、北國新聞社から北陸地方の文化財に関する本を出版するので、帝龍寺所蔵の文化財も掲載させてほしいという依頼がありました。史実に基づいて、原稿も一部修正させていただきましたが、改めて1300年という歴史の重みを感じています。
 帝龍寺は、大宝2年に文武天皇御連枝(高貴な人の兄弟の意)真福親王が勅願所として開創されました。真言宗を開かれた弘法大師空海さまがお生まれになる70年以上前のことです。地方にも仏教を広め、根付かせようとしたものでしょう。以来1300年余りにわたって、この地で法統を受け継いできたことは、本当に偉大なことだと思います。中世の頃は、七堂伽藍を有し360坊を統べる寺として隆盛を誇ったとも伝えられています。
 住職だけがいくら努力しても、寺院を維持することは難しいものです。檀信徒の皆さんが、長い歴史の中で深い信心をもち続け、支え続けてくださったことが、この歴史をつくっているのだと思います。長い歴史に根ざした神仏習合の習わしを守りながら、新しい歴史を築いていくのが私たちの務めではないでしょうか。

ご 意 見
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