帝龍寺の寺宝 

十一面千手観世音菩薩立像

− 富山県指定重要文化財 −

富文指第149号 昭和44年10月2日指定

  この観音像は,胎内銘によると,
正安二年(西暦1300年),讃岐房
覚乗とその弟子の薩摩房定応とい
う越前の国(福井県)の僧侶二人に
よって作られた寄木造りの十一面
千手観音立像です。富山県最古の
造銘佛として,富山県重要文化財
に指定されました。
 代々秘佛とされてきましたが,文
化財指定後,観音堂の本尊として
安置され,毎年8月18日の観音祭
の際に開帳されています。

(正面墨書銘)
  千 手 仏

(背部墨書銘)
  北六道越前国坂南郡春近御庄
南郷太堂寺住侶讃岐房覚乗同弟
子薩摩房定応所弐人之作也
     正安弐年庚子九月五日