ガムの包み紙に描いているので、「ガム絵」と呼んでいます。 待たされているとき、何かを我慢しているとき、ガムを噛みながら、包み紙に描いています。 絵は、何かを象徴しているわけでも意味を持たせているわけでもありません。 小さな細胞のようなものを、丁寧に描き足していく。 または、機械的に手を動かす事で引ける線を積み重ねていく。 小さな紙の中で、「これでいいや」と思うポイントが来るまで描き込んでいきます。 (噛んでいるガムは、包み紙の上紙でくるんで捨てるので、基本「板ガム」しか噛みません) 書き直しや、下書きのない、バランスも一発勝負のヘンな絵。 結構楽しんで描いています。 この紙は、画材としても面白いものです。(メーカーによって異なるので色々お試しあれ) 薄紙はにじみやすく、また、筆圧が裏の拍に写ります。 その凸凹が、は虫類の皮膚のよう。それがチラチラと輝きます。 ・・・特に意味はないとはいうものの、今回写真を撮る際、試みに絵をガムにまき直して思いました。 普段意識することのない、包んでいる側の内側の肌触りというのか、生き物のような感触。そして、包まれている側が決してみることの出来ない、表面。 ガムを、人や空気や地球や色んなものに置き換えてみると、かなり不思議な感覚が得られます。 そんなことはともかく、お試しになる際は、必ず「ガムを噛んだ後の捨て紙、最初の一枚」を用意して下さい。 最も大事な事は「噛んだガムは包んで捨てること」です。
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