ヘール・ボップ彗星
1995年7月25日にアメリカの二人の天文家、アラン・ヘールさんと
トーマス・ボップさんにより発見された彗星です。
彗星と言えば長い尾を持つ事から「ほうき星」とも呼ばれています。
この正体は実は「汚れた雪ダルマ」と言われています。
なぜこの雪ダルマがこんなに美しく輝くかと言いますと、本来太陽から
遠く離れたところでは、寒いから氷の状態です。
それが太陽に近付くに従って、どんどん氷がとけ、宇宙空間に水やチリを
放出している姿です。 多くの人は、その雄大な姿からとても大きな姿を
想像すると思いますが、実はせいぜい1kmか2kmほどの大きさしかあり
ません。(もっともこの彗星は直径40km前後と過去最大。)
宇宙空間と言うのは僕らが住む地球とは違い、空気が存在しません。
また太陽からは目に見えないさまざまな物質が放出されています。
それらがチリや水と反応して、このように美しい姿を見せてくれます。
よく見ると大きな白い尾の横に、青い尾を見る事が出来ます。
これは放出される物質と質量の違いで、色が異なる2つの尾が見えてい
ますが、白い尾はチリから出来るダストテイル、青い尾は蒸発した水から
出来るイオンテイルと呼ばれています。
通常はイオンテイルは太陽の反対方功に伸びます。
ですから、青い尾を反対にたどった先には、太陽があります。
また白いダストテイルは彗星からばらまかれた無数のチリです。
時々このチリの中を地球が通ると、流れ星や○○流星群が起こります。
