Q.焼きなましと焼きならしの違い?

A.焼きなましは焼鈍(しょうどん)とも言います。焼きなましは金属組織を調整(組織の均一化)して、残留応力を除去したり、熱処理で硬くし過ぎた材料を柔らかくしたりする(軟化)させることを目的としています。それぞれの目的に応じて加熱温度が異なります。

焼きならしは焼準(焼準)とも言います。圧延や鍛造、鋳造などの過程で生じた内部応力を除去し、肥大化した金属の結晶粒を微細化、均一化して靭性や機械的性質の改善を目的としています。800~900℃くらいに加熱して大気中で空冷します。

弊社では浸炭炉で加熱し、油槽上に冷却室があり、光輝焼準を行っています。

 

2021年06月05日