FAQ一覧

Q.焼きなましと焼きならしの違い?

A.焼きなましは焼鈍(しょうどん)とも言います。焼きなましは金属組織を調整(組織の均一化)して、残留応力を除去したり、熱処理で硬くし過ぎた材料を柔らかくしたりする(軟化)させることを目的としています。それぞれの目的に応じて加熱温度が異なります。

焼きならしは焼準(焼準)とも言います。圧延や鍛造、鋳造などの過程で生じた内部応力を除去し、肥大化した金属の結晶粒を微細化、均一化して靭性や機械的性質の改善を目的としています。800~900℃くらいに加熱して大気中で空冷します。

弊社では浸炭炉で加熱し、油槽上に冷却室があり、光輝焼準を行っています。

 

Q.ガス軟窒化は変形しますか?

A.ガス軟窒化は、A1変態点以下の570℃で処理しており変形は少ないです。機械加工した時の残留応力があると、熱で変形することがあります。前処理として調質や応力除去焼鈍をすれば変形は低減されます。また、化合物が10µmあれば半分の5µm程度膨張する傾向があります。

 

Q. 浸炭防止は可能ですか?

A.浸炭防止は可能です。ねじ、タップ穴、キー溝など浸炭防止剤を塗布し、硬度が高くならないようにできます。