船峅山帝龍寺報
ふなくらまんだら

第 10 号
平成16年10月発行
富山県上新川郡大沢野町舟倉2334  高野山真言宗 船峅山 帝龍寺

今月の行事

【10月の行事】
  今月の行事はありません。

【11月からの行事】
 11月7日(日)当山報恩講
 11〜12月 報恩講檀家回り

お知らせ

 11月7日(日)午後1時30分より、帝龍寺本堂において報恩講をお勤めします。昨年は、新住職の晋山式を兼ねさせていただきましたが、帝龍寺では、宗祖弘法大師の御恩に報い仏徳に感謝するため、毎年11月上旬に報恩講を行っています。当日は、富山地区真言宗の寺院方が集まり、行道(回り経)を取り入れた理趣三昧法会を行います。また、日照院住職糸数寛宏師の法話を予定していますので、多数お参り下さいますようご案内申し上げます。
 当日は、ささやかな昼食を準備していますので、お昼までにおいで下さい。

ひとこと法話

◆四恩に感謝◆
 私たち真言宗では、「四恩」ということを大切にしています。それは、父母の恩、国(王)の恩、衆生の恩、三宝の恩、の四つをいいます。
 父母の恩とは、父母に代表される家族などの血縁者に対する恩のことです。私たちがこの世に生を受け、健やかに生活できるのは、言うまでもなく両親のお陰です。そして、先祖から父母兄弟、子どもや孫へと脈々と受け継がれる血縁のお陰でもあります。
 国王の恩とは、「王様」という個人への恩を指すのでなく、私たちが生命や財産を保護され、安心して暮らせる平和な国の状態に対する恩のことです。御大師様も国家鎮護のための加持祈祷を、幾度となく行われたということです。
 衆生の恩とは、私たちが生きていく上でかかわる人や動物、植物など生きとし生けるすべてのものに対する恩のことです。言い換えれば、人々の恩、社会の恩だとも言えます。
 三宝の恩とは、心のよりどころとなる三宝(仏・宝・僧)に対する恩のことです。三宝に帰依して教え導かれ、心の安らぎを得られることへのありがたさをいいます。
 私たちがより充実した生活を送るためには、これらの恩をいつも心にもち、「ありがとう」「おかげさま」という感謝の気持ちを実践に移していくことが大切だと思うのです。

ご 意 見
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