船峅山帝龍寺報
ふなくらまんだら

第 106 号
平成24年10月発行
富山県富山市舟倉2334  高野山真言宗 船峅山 帝龍寺

今月の行事

【10月の行事】
 (帝龍寺関係の行事はありません)

【11月の行事】
 4日(日) 報恩講(土砂加持法会)

お知らせ

◆当山所蔵の富山県教育委員会指定重要文化財「絹本着色三千仏図(過去仏)」が、他の2幅とともに公開されることになりました。9月19日(水)〜10月28日(日)の期間、富山市亀谷にある富山市大山歴史民俗資料館で開催される企画展「おおやま 中世の暮らしと文化を探る」の中で展示されます。高校生以上100円、小中学生50円(土日祝日は無料)の入館料がかかりますが、普段は公開していない寺宝ですので、この機会にぜひご覧ください。
◆11月4日(日)に、当山の報恩講(土砂加持法会)を厳修します。日照院住職糸数寛宏師に法話をお願いしました。昼食を準備しておりますので、12時半頃までにおいでください。どうぞお誘い合わせの上、多数お参りください。檀家各家の報恩講は、11月〜12月の休日を中心に回らせていただきます。事前に電話で日時を相談させていただきますので、よろしくお願いいたします。
◆坂東霊場納経額が完成し、本堂に掲額しました。これで、西国・坂東・秩父の百観音が揃いました。四国霊場の納経額とともに、どうぞご覧ください。

ひとこと法話

◆三鈷(さんこ)の松◆
 高野山の壇上伽藍、金堂と御影堂の間に「三鈷の松」と呼ばれる松の木があります。高野山には、この木にまつわる不思議な伝承があります。
 長安の青龍寺で恵果和尚から密教の法統を受け継いだお大師さまが、密教を広めるのにふさわしい場所を求めて、明州の浜から三鈷杵(さんこしょ)という法具を投げられました。三鈷杵は、雲に乗って日本に向けて飛んでいきました。帰国後、不思議な光を放つ松があるという話を聞き、行ってみると唐から投げた三鈷杵が高野山の松に掛かっており、そこに密教を広める道場をつくることに決められたそうです。この木は、三鈷杵と同じ三葉の松であり「三鈷の松」と呼ばれるようになったということです。また、三鈷杵は「飛行三鈷(ひぎょうさんこ)」として高野山霊宝館に所蔵されています。
 高野山は、三年後に開創千二百年を迎えます。お大師さまは、真言密教の道場として高野山を開創され、自らの身をとどめ置く場所とされました。開創当時に思いをはせ、みんなで祖山にお参りしたいものです。

ご 意 見
メールでご意見をお寄せ下さい。

先月号へ