船峅山帝龍寺報
ふなくらまんだら

第 108 号
平成24年12月発行
富山県富山市舟倉2334  高野山真言宗 船峅山 帝龍寺

今月の行事

【12月の行事】
 15日(土) お寺で音楽会
 31日(月) 除夜の鐘

【1月の行事】
  1日(火)新年初祈祷、初詣
  3日(木)門明け檀徒総会

お知らせ

◆檀家の方の寄進により、本堂外陣正面に欅の板額が奉納されました。文字は先代住職の遺した作品から「福生積善」という語句を選びました。「善い行いを積み重ねることで幸福が生まれる」という意味で、仏さまにお参りする檀信徒の信条としてふさわしい法語だと思います。本堂落慶から12年が経ちましたが、向拝の山号額に続いて板額が奉納されたことで、本堂改築を実現した先代の功績を称え、檀信徒の心の支えとなるのではないかと思っています。
◆12月15日(土)午後7時より当山本堂で音楽会を開催します。音楽グループOWLGREENのライブコンサートです。入場無料ですので、お気軽にお出かけください。
◆12月31日(月)に、除夜の鐘を撞きます。午後11時30分頃から撞き始め、煩悩の数といわれる108回を撞きあげます。どなたでも撞くことができますので、おいでください。回数が限られていますので、お早めにおいでいただければ幸いです。
◆1月3日(木)正午から、門明け檀徒総会を開催します。檀家の皆様には、案内の葉書をお送りしますので、多数ご参加下さい。

ひとこと法話

◆貧女の一燈◆
 高野山奥の院灯籠堂に、平安時代からずっと灯火が消えずに受け継がれている二つの灯籠があります。一つは、白河上皇自らの寄進による「白河燈」です。もう一つは、長和5年(1016年)にお大師さまの霊廟にお参りされた祈親上人(定誉)が献灯された「祈親燈」です。祈親上人が高野山の再興を願って浄財勧募を呼びかけられた頃、和泉国に住む貧しい娘お照が養父母の供養のために自分の髪を売って燈明料を寄進されたものと伝えられ、「貧女の一燈」といわれています。
「貧女の一燈、長者の万燈」という言葉がありますが、財力に任せて寄進したたくさんの燈明より、貧しくとも心のこもった1本の燈明にこそ価値があるということだと思います。私たちも、仏さまにお燈明やお線香を差し上げることがあります。「貧女の一燈」のように、1本のお燈明やお線香にも心からの祈りをこめたいものですね。

ご 意 見
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