船峅山帝龍寺報
ふなくらまんだら

第 137 号
平成27年5月発行
富山県富山市舟倉2334  高野山真言宗 船峅山 帝龍寺

今月の行事

【5月の行事】
 10日(日)高野山真言宗富山宗務支所総会
 (帝龍寺の行事はありません)

【6月の行事】
 13日(土)雨乞岩祭礼(町内会行事)
 14日(日)宗祖降誕会(中組行事:常楽寺)

お知らせ

◆ 4月2日(木)に、観音堂御本尊御前立ち像として新調した十一面千手観世音菩薩立像及び厨子が、大阪の稲田法輪堂から納入され、本堂の西国三十三所観音像と並べて最前列に安置しました。開眼を済ませ、帝龍寺の仏さまとして末永くお祀りしていきますので、どうぞお参りください。
◆ 4月13日(月)〜15日(水)に高野山団体参拝を行い、富山・新潟宗務支所合同による高野山開創1200年記念大法会を高野山金堂でお勤めしました。富山支所全体で約330名の参加者になり、新潟支所を合わせると約390名による檀信徒参加型の大法会でした。法要後の写経奉納式では、皆さんにご協力いただいた御写経も奉納させていただきました。
◆ 4月25日(土)に、シャクナゲで有名な朝日町の護國寺で、弘誓会新西国三十三所御砂踏み法要が行われました。この法要は、各札所寺院から観音像を持ち寄り、檀信徒の皆さんに西国三十三所の御砂踏みを行ってもらうもので、今年が第83回となります。同日行われた総会で帝龍寺の入会が承認され、25番札所として正式加盟いたしました。初めての参加でしたが、西国第25番御嶽山清水寺御本尊の身代わりとして、当山観音堂御本尊千手観世音菩薩立像の御前立本尊を奉持し、無事に役割を果たすことができました。

ひとこと法話

◆様々な御本尊◆
 帝龍寺の御本尊は胎蔵界大日如来ですが、創建当時の御本尊は虚空蔵菩薩であったと伝えられています。
 浄土真宗の寺院では阿弥陀如来が御本尊、曹洞宗では釈迦如来など、宗派によってお祀りする御本尊は決まっています。真言宗の総本尊は大日如来ですが、各寺院の御本尊は大日如来とは限りません。不動明王や薬師如来、観世音菩薩、歓喜天、毘沙門天、弘法大師などを御本尊としてお祀りしていますので、各寺院の御本尊は様々です。一見統一性がないように見えますが、本来真言宗の教義は金胎両部の曼荼羅で表されるものであり、大日如来を中心に諸尊が統一と連携をもって位置づけられていますので、各寺院の由緒や縁故によってその中の一尊を御本尊としてお祀りすることも理にかなっているのです。
 また、大日如来のお徳を一身にもち、永遠に生き続ける菩薩として衆生の救済に当たられているのが弘法大師ですので、弘法大師を御本尊とされることも理にかなっています。
 このように、真言宗の寺院では、大日如来以外の御本尊をお祀りする寺院であっても、各寺院の御本尊を通じて総本尊である大日如来ともご縁を結ぶことができるのです。

ご 意 見
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