船峅山帝龍寺報
ふなくらまんだら

第 138 号
平成27年6月発行
富山県富山市舟倉2334  高野山真言宗 船峅山 帝龍寺

今月の行事

【6月の行事】
 13日(土)雨乞岩祭礼(町内会行事)
 14日(日)宗祖降誕会(中組行事:常楽寺)

【7月の行事】
 25日(土)猿倉社祭礼(6町内会行事)

お知らせ

◆ 6月13日(土)に、雨乞岩祭礼を行います。雨乞岩は、御前山山頂から神通川側へ少し下ったところにある窟です。不動明王が祀られており、風雨順時と五穀豊穣を願って、寺家町内会主催で毎年6月に雨乞いの祈祷を行っています。町内会主催行事ですが、参加ご希望の方は歓迎いたします。午後2時に寺家公民館へ集合してください。御前山山頂までは自動車で行けますが、その後約30分山道を歩きます。途中に小さな川を渡るところがありますので、長靴が必要です。なお、平成22年から、参加された方に帝龍寺から奉拝証をお渡ししていますので、どうぞご参加ください。
◆ 高野山団体参拝に伴う写経奉納にご協力いただいた皆さんに、本山よりお印として御守りが届いています。月参りやお盆の棚経等の際に順次お渡ししたいと思っていますので、どうぞお受け取りください。
◆ 山の緑も濃くなり、当山周辺の景色も初夏の姿に変わってきました。西国三十三観音巡拝路を歩かれる方の姿も見られるようになってきました。当山では、巡拝者への貸出用として金剛杖を本堂前に準備しています。使用後に元の場所へ返却していただければ結構ですので、どうぞお気軽にご利用ください。三十三観音巡拝用の納め札(一組500円)もありますので、ご利用ください。

ひとこと法話

◆言語道断◆
 「言語道断」という言葉は、一般に「常識外れで、何とも言いようがなくいけないこと」という意味で用いられていますが、必ずしも悪い意味ばかりではないのです。
 言語道断とは、文字通り言語などで表現する道が断たれることですから、本来は言語で表現できないものを表す言葉です。永遠なる真理である仏様のお覚りも、言語で表現できないものです。言葉というものは、時代によっても人によってもかなり違った使われ方をするもので、そんな曖昧さをもつ言語でものごとの本質は表せないということも理解できます。
 特に密教では、漢訳されたお経や梵語による真言を唱えるだけでなく、印を結んだり曼荼羅で世界観を表現したり、行法(ぎょうぼう)を通して諸仏と通じ合ったりすることが大切にされます。言葉の表面だけをとらえるのではなく、言葉を通して何を伝えたいのかを思い量ることで、本当の意味での言語道断、言葉で言い尽くせないほどすばらしい世界に到達したいものです。

ご 意 見
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