船峅山帝龍寺報
ふなくらまんだら

第 14 号
平成17年2月発行
富山県上新川郡大沢野町舟倉2334  高野山真言宗 船峅山 帝龍寺

今月の行事

【2月の行事】
 2月26日(土) 市場火祭り

【3月の行事】
 3月10日(木) 寺家火祭り(秋葉社祭)
 3月13日(日) 涅槃会(団子まき)
 3月24日(木) 虚空蔵祭

お知らせ

◆3月13日(日)に、当山の涅槃会を予定しています。これは、「涅槃図」を掲げて、お釈迦様の入滅を悼む行事です。青年会物故者追悼の御詠歌奉唱や、「釈迦の団子まき」もあります。老若男女を問わず、多数お参り下さい。

◆風の強い立地条件から、本堂の御拝に雨や雪が吹き込んで参拝者の皆様にご迷惑を掛け、申し訳なく思っています。この不具合を解消するために、檀家の皆様と相談した結果、風除室を設置すればどうかということになりました。檀信徒の皆様には、ご理解とご協力をお願いします。

◆前号でもお知らせしましたが、高野山真言宗富山中組では、高野山・吉野の団体参拝を計画しています。昨年ユネスコの世界文化遺産に登録された
「紀伊山地の霊場と参詣道」へお参りしませんか。また、お写経(般若心経)の奉納を予定していますので、ご協力をお願いします。
  ○ 期 日  平成17年5月28日(土)〜30日(月) 2泊3日
  ○ 行き先  (1日目)
高野山(金剛峰寺拝観・写経奉納、金堂での法要、奥の院参拝)
              高野山宿坊泊

         (2日目)
吉野山(金峯山寺など)、叡福寺(聖徳太子御廟)
              葛井寺
(西国第5番札所)、有馬温泉(兵衛向陽閣)
         (3日目)天橋立
(日本三文殊智恩寺参拝など) 斜字は世界文化遺産
  ○ 経 費  一人あたり58,000円
  ○ 写経奉納 一巻あたり 1,000円
 参加の申し込みやお問い合わせは、当山へお願いします。高野山での納骨を希望される方も、お気軽にご相談下さい。

ひとこと法話

◆十善戒◆
 真言宗仏前勤行次第の中に、「十善戒」というのがあります。これは、仏前でお唱えするだけでなく、檀信徒の生活信条として、私たちがいつも心にもっていたい十の戒めです。
 その内容は、次の通りです。不殺生(ふせっしょう)…ものの生命を害していないか、不偸盗(ふちゅうとう)…他人の物や公の物を盗んではいないか、不邪淫(ふじゃいん)…正しい愛情生活をしているか、不妾語(ふもうご)…嘘偽りを言っていないか、不綺語(ふきご)…心にもないことを言って人を惑わしていないか、不悪口(ふあっく)…人の短所を取り上げたり自分の長所を自慢したりしていないか、不両舌(ふりょうぜつ)…その場しのぎで信用を失うようなことを言っていないか、不慳貪(ふけんどん)…欲張ってけちけちしていないか、不瞋恚(ふしんに)…そねみの心をもっていないか、不邪見(ふじゃけん)…よこしまな見方をしていないか。
 慈雲尊者は、「十善法語」という書物の中で、この十善戒を身・口・意の三密修行に当てはめておられます。始めの三つ(不殺生、不偸盗、不邪淫)を身の戒め、中の四つ(不妾語、不綺語、不悪口、不両舌)を口の戒め、終わりの三つ(不慳貪、不瞋恚、不邪見)を意の戒めとし、「次第に満足すれば仏身と合一する」と結んでおられます。
 十善戒を守って生活することが三密修行の実践であり、即身成仏を自身に体得することでもあると思います。お大師さまは「十善を本とせよ」と説かれました。私たちは、これらの戒めを胸において日々反省懺悔をし、曇りのない生活ができるよう心がけたいものです。

ご 意 見
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