船峅山帝龍寺報
ふなくらまんだら

第 142 号
平成27年10月発行
富山県富山市舟倉2334  高野山真言宗 船峅山 帝龍寺

今月の行事

【10月の行事】
  (帝龍寺の行事はありません)

【11月の行事】
 7日(土)当山報恩講(光明真言加持土砂法会)
 8日(日)姉倉比売神社秋季祭礼
 ※11月〜12月 檀家各家報恩講

お知らせ

◆ 9月28日(月)〜29日(火)に、平成27年度北陸ブロック枢議・参与・檀信徒研修会が富山観光ホテルで開催されました。200余名の参加者があり、とても有意義な研修会となりました。
 1日目 13:30〜開会式、14:00〜講演「夢をありがとう」NPO法人ゆうきの会代表斉藤寛明氏、
      15:10〜講演「御詠歌と癒し」三重県大師寺住職清水教雄僧正、
      16:20〜詠歌「金剛」「光明」、舞踊「三宝和讃」「遍照尊」「弘法大師入唐求法和讃」、手踊り実践
 2日目 8:00〜朝勤行、8:10〜人権研修DVD上映「児童虐待」「高齢者虐待」
      9:00〜講演「寺院がはぐくんだ芸能」射水市新湊博物館主任学芸員松山充宏氏、10:10〜閉会式
◆ 11月〜12月初旬に、各檀家の報恩講を勤めさせていただきます。この1年間にいただいたお大師さまや諸仏のご恩に報い感謝を捧げ、ご先祖様を供養する法会です。日程については個別に連絡調整をさせていただき、決定した日時を葉書で連絡いたします。

ひとこと法話

◆気の毒◆
 富山弁で「気の毒な」と言えば「すみません」という感謝の意を表す言葉ですが、自分のために平穏な心を乱してしまったということでしょう。毒といえば健康や生命を損なうものを表しますが、仏教では心の内にある「罪科」「罪障」のことをいいます。外から来る毒は防御することができますが、自分の内から湧いてくる毒はとても厄介です。
 私たちは生まれながらにして、貪(とん)瞋(じん)痴(ち)という毒の袋を持っています。貪は貪(むさぼ)り、瞋は瞋(いか)り、痴は痴(おろ)かさで、これを三毒といいます。この袋の口が開くと毒が漏れ出して身体の健康を損ね、罪を犯させるのです。これらの毒は、私たちが善に赴こうとする「気」を毒したり、「気」を殺いだりします。まさに「気の毒」です。
 気の毒になる原因が外部にあるときは、その原因を取り除く働きかけでその状態を脱することができますが、貪瞋痴による気の毒から立ち直るのは大変です。私たちの心の内にある三つの袋の口をしっかりと閉じ、いわゆる「気の毒」にならないように注意したいものです。

ご 意 見
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