船峅山帝龍寺報
ふなくらまんだら

第 146 号
平成28年2月発行
富山県富山市舟倉2334  高野山真言宗 船峅山 帝龍寺

今月の行事

【2月の行事】
 (帝龍寺の行事はありません)

【3月の行事】
  12日(土)涅槃会と物故者追悼御講
  19日(土)秋葉社祭・虚空蔵祭

お知らせ

◆ 1月24日(日)午前9時半より、当山で文化財防火デー防火訓練を行いました。富山市大沢野教育行政センター、大沢野消防署、船峅地区消防団、寺家防災会及び檀家の皆さんのご協力により、通報、搬出、消火等の訓練を実施しました。当日朝に雪が積もり、寒い中での訓練でしたが、無事に終了することができました。今後とも、地域の文化財保護と防災の確保にご協力をお願いします。
◆ 3月12日(土)午後1時30分より当山において涅槃会を厳修いたします。仏祖釈迦牟尼仏の入滅を悼み、仏舎利を模した五色の団子を供えて法要を行います。法要後には団子を撒いて、参拝された皆さんに持ち帰っていただきます。多数お参りいただき、御利益をお受け取りください。
◆ 本年10月より、弘法大師が修行行脚された霊場を巡る「四国八十八ヶ所遍路団体参拝」を実施いたします。3泊4日(木曜〜日曜)の日程で、秋(10月)と春(3月)の年2回巡拝し、全5回の2年半で結願して最後は高野山にお参りする予定です。全行程貸切バスで巡ります。計画が決まりましたら、檀信徒の皆さんに募集案内を配布しますので、参加をご検討ください。

ひとこと法話

◆音楽の始まりは仏様の声◆
 「音楽」という言葉は「梵音楽生」から生まれたという説があります。「梵音」とは本来、神仏が説法される清浄な声を指しますが、仏の教えや偈頌(げじゅ)の諷詠、読経の声、清らかな音声等を指すようになりました。秩父第23番に「音楽寺」というお寺がありますが、その名前は「この札所を開いた13人の聖者が、山に吹く松風の響きを菩薩の音楽と聞いたことによる」と言われています。
 読経の声はやがて、曲調を付けながらお経を唄い上げる梵唄(ぼんばい)、声明(しょうみょう)となり、さらには御詠歌や民謡として庶民の間へ広がっていったようです。読経や声明、御詠歌等では鉦(かね)や太鼓、拍子木、鈴等の鳴り物が用いられますが、これが様々な楽器へと変化していったと考えられます。
 現代の音楽は、歌手の歌声や楽器の演奏が主流ですが、その始まりは「仏様の説法の声」なのです。よい人生を過ごすために、私たちは心地よい音を耳に取り入れています。よいものや美しいものに接することで、私たちは清浄な心を得ることができ、豊かな生活を送ることができるのです。眼耳鼻舌身の五根に備わる色声香味触の五感を通して、よいものや美しいものを自分自身に多く取り入れ、心身の健康を増進したいものです。

ご 意 見
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