船峅山帝龍寺報
ふなくらまんだら

第 147 号
平成28年3月発行
富山県富山市舟倉2334  高野山真言宗 船峅山 帝龍寺

今月の行事

【3月の行事】
  12日(土)涅槃会と物故者追悼御講
  19日(土)秋葉社祭・虚空蔵祭

【4月の行事】
 (帝龍寺の行事はありません)

お知らせ

◆ 3月12日(土)午後1時30分より当山において涅槃会を厳修いたします。仏祖釈迦牟尼仏の入滅を悼み、仏舎利を模した五色の団子を供えて法要を行います。法要後には団子を撒いて、参拝された皆さんに持ち帰っていただきます。多数お参りいただき、御利益をお受け取りください。
◆ 本年10月より、弘法大師が修行行脚された霊場を巡る「四国八十八ヶ所遍路団体参拝」を実施いたします。3泊4日(木曜〜日曜)の日程で、秋(10月)と春(3月)の年2回巡拝し、全5回の2年半で結願して最後は高野山にお参りする予定です。全行程貸切バスで、添乗員が同行して御朱印拝受を代行するほか、四国霊場を熟知した公認先達さんに現地で同乗していただくので、内容の濃い巡拝ができると思います。
 第1回は平成28年10月20日(木)〜23日(日)の日程で、第1番霊山寺から第27番神峯寺を参拝する予定です。旅行費用は一人7万円集金させていただきます。8月20日までの募集とし、30名〜40名の参加を予定しています。希望される方は、お早めにご連絡ください。遍路用品のご案内も併せて配布いたしますので、どうぞご利用ください。

ひとこと法話

◆八風吹けども動ぜず◆
 お釈迦様がコーサンビーという町に滞在されていた時、お釈迦様の人気を快く思わない者が悪口を町中に言いふらしたため、托鉢に回っても布施の一物も与えられず、罵声を浴びせられることもあったそうです。弟子の阿難が「師よ、このような町に滞在することはありません。他にもっと良い町があると思います」というとお釈迦様は「次の町でも同じであったら、どこまで行ってもきりがないではないか。謗(そし)りを受けた時は静かに耐え、それが終わってから他へ移るのがよい。八風はまもなく過ぎ去るであろう」と言われたそうです。
 「八風」とは、人の心を動揺させる八つのものを指します。それは、@人に利益を与える「利」、A損失させる「衰」、B陰でそしる「毀」、C陰でほめる「誉」、D面前でほめる「称」、E面前でそしる「議」、F苦しめる「苦」、G楽しませる「楽」の八つです。私たち凡人は、八風に心を動かされてその気になり、自分を見失って右往左往しがちです。お釈迦様のようにはいかないかもしれませんが、目の前のことに一喜一憂することなく、自分をしっかりもって日々精進したいものです。

ご 意 見
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