船峅山帝龍寺報
ふなくらまんだら

第 150 号
平成28年6月発行
富山県富山市舟倉2334  高野山真言宗 船峅山 帝龍寺

今月の行事

【6月の行事】
 4日(土)宗祖降誕会(圓城院様にて:中組行事)
11日(土)雨乞岩祭礼(寺家町内会行事)

【7月の行事】
23日(土)猿倉社祭礼(6町内会行事)

お知らせ

◆ 6月11日(土)に御前山雨乞岩で雨乞祈願の祭礼が行われます。当日午後2時に寺家公民館へ集合し、御前山山頂まで自動車に分乗して移動した後、20分ほど山道を下ります。途中で川の浅瀬を通る場所がありますので、長靴が必要です。現地で参拝された方には「奉拝証」を差し上げています。寺家町内会の行事として行っていますが、興味のある方はご参加ください。小雨決行ですが、荒天等で危険な場合は帝龍寺本堂にて実施することがあります。
◆ 弘法大師が修行行脚された霊場を巡る「四国八十八ヶ所遍路団体参拝」の参加者を募集しています。第1回は平成28年10月20日(木)〜23日(日)の日程で、第1番霊山寺から第27番神峯寺を参拝する予定です。旅行費用は一人7万円を集金させていただきます。8月20日までの募集とし、30名〜40名の参加を予定しています。参加申込書の提出と参加費の入金をもって申込み成立とし、既に数名の方から申込みをいただいていますので、希望される方はお早めにご連絡ください。遍路用品のご案内も併せて配布いたしますので、どうぞご利用ください。参加される方には、着用白衣と金剛杖、輪袈裟、納め札、念珠、納経帳または納経軸等の準備をお願いしています。ご不明な点があれば、帝龍寺までご連絡ください。
◆ 寺家公園三十三観音巡拝路の御詠歌看板設置に併せて、当山観音堂前に帝龍寺御詠歌の看板を新設しました。

ひとこと法話

◆栴檀は双葉より芳し◆
 「栴檀は双葉より芳し」という言葉がありますが、「栴檀のほうが双葉よりも芳しい」と勘違いしている方がいるようです。「双葉」とは発芽を表す言葉で、香木である栴檀の木は幼木の頃から芳香を放つことから転じて、大人になってから大成する人は、子どもの頃から人並み外れて優れたところが見られるという意味で用いられます。また「栴檀の林に入る者は、染めざるに衣自ずから芳し」は、香気が強い栴檀の林に入っただけで衣服が良い香りに染まることから、良い環境にいれば自然にその感化を受けて良い習慣が身に付くという喩えになりました。
 少し話に水を差すようですが、「栴檀」は建築や家具、街路樹等に用いられるセンダン科の落葉高木で、香木ではありません。この句に表された栴檀は、実はビャクダン科の「白檀」を指しているのです。ちなみに仏壇等に用いられる紫檀や黒檀も香木ではありません。
 仏教では、信心の証として仏さまに芳香を献ずるとともに、仏法の功徳が四方八方に広がり普く衆生に届くように願い、参拝には欠かせないものとなっています。私たちは、香木の喩えのように、自分を常に良い環境に置いて自己を磨き、自らの優れた点を開花させるように努めたいものです。

ご 意 見
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