船峅山帝龍寺報
ふなくらまんだら

第 151 号
平成28年7月発行
富山県富山市舟倉2334  高野山真言宗 船峅山 帝龍寺

今月の行事

【7月の行事】
 23日(土)猿倉社祭礼(6町内会行事)

【8月の行事】
  5日(金)施餓鬼会と塔婆供養13:30〜
 13日(土)〜16日(火)お盆棚経
 18日(木)観音祭りと観音堂御開扉9:00〜12:00
 20日(土)第1回四国88ヶ所巡拝参加申込締切
 31日(水)二百十日祭19:30〜(町内会行事)

お知らせ

◆ 6月11日(土)に御前山雨乞岩で雨乞祈願の祭礼が行われ、16名の方がお参りをされました。雨乞いの行事が珍しいということで、今年はNHK富山放送局の取材がありました。6月17日(金)の夕方「ニュース富山人」のお天気コーナーで放送されました。
◆ 7月23日(土)に、猿倉山頂猿倉社の祭礼が行われます。農作物にとって夏場の日照は作柄を左右する重要な要素です。猿倉山周辺の6集落住民が、山にかかる雲や霞で日照不足にならないよう、雲に乗って来迎する阿弥陀如来と二十五菩薩に祈願する行事で、当日は午前10時から開催されます。多数の皆様の御参拝をお待ちしています。
◆ 8月5日(金)午後1時半より、当山の施餓鬼法会を行います。餓鬼道に迷う者たちに飲食を施すことによって、檀信徒各家先祖代々菩提の供養、殊には今年新盆を迎えられる精霊の供養を行います。一体200円にて塔婆供養を承りますので、供養される精霊の命日、戒名等をお持ちください。また、8月18日(木)午前9時より観音祭りを行い、西国三十三所の御詠歌奉唱と観音堂千手観世音菩薩(県重文)の御開扉を行います。
◆ 弘法大師が修行行脚された霊場を巡る「四国八十八ヶ所遍路団体参拝」の参加者を募集しています。第1回は平成28年10月20日(木)〜23日(日)の日程で、第1番霊山寺から第27番神峯寺を参拝する予定です。旅行費用は一人7万円を集金させていただきます。8月20日までの募集とし、30名〜40名の参加を予定しています。参加申込書の提出と参加費の入金をもって申込み成立とし、既に数名の方から申込みをいただいていますので、希望される方はお早めにご連絡ください。遍路用品のご案内も併せて配布いたしますので、どうぞご利用ください。参加される方には、着用白衣と金剛杖、輪袈裟、納め札、念珠、納経帳または納経軸等の準備をお願いしています。ご不明な点があれば、帝龍寺までご連絡ください。

ひとこと法話

◆世界◆
 「世界」という言葉は広く用いられていますが、実は生粋の仏教語なのです。「ローカダートウ」という梵語を中国で「世界」と訳したもので、果てしなく移り変わる時間と無限に広がる宇宙空間が交差するところを意味します。過去世・現在世・未来世で構成される「世」は時間、十方界(四方・四維・上下)で構成される「界」は空間を表しますので、途方もなく大きな範囲を表す言葉だといえます。
 私たちの住む娑婆世界は、無限に広がる世界の中でも最果てにある小さな世界です。小さな娑婆世界の一部分である人間世界で、更に小さな自分だけの世界に閉じこもって悩んだり、苦しんだり、争ったりしているのが私たち人間なのです。
 そんな世界を脱け出して(「解脱(げだつ)」といいます)仏さまの世界に近づこうとするのが、仏教の教えです。どんな世界に住むかは、自分自身の心次第なのです。自分という煩悩に縛られた暗く悩める世界にしばし別れを告げ、すばらしい世界に目を向けてみたいものです。

ご 意 見
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