船峅山帝龍寺報
ふなくらまんだら

第 152 号
平成28年8月発行
富山県富山市舟倉2334  高野山真言宗 船峅山 帝龍寺

今月の行事

【8月の行事】
  5日(金)施餓鬼会と塔婆供養13:30〜
 13日(土)〜16日(火)お盆棚経
 18日(木)観音祭りと観音堂御開扉9:00〜12:00
 20日(土)第1回四国88ヶ所巡拝参加申込締切
 31日(水)二百十日祭19:30〜(町内会行事)
【9月の行事】
  3日(土)春日社・諏訪社祭礼16:00〜(町内会行事)
 24日(土)弘誓会慶讃法要(大岩山日石寺にて)

お知らせ

◆ 8月5日(金)午後1時半より、当山の施餓鬼法会を行います。餓鬼道に迷う者たちに飲食を施すことによって、檀信徒各家先祖代々菩提の供養、殊には今年新盆を迎えられる精霊の供養を行います。一体200円にて塔婆供養を承りますので、供養される精霊の命日、戒名等をお持ちください。
◆ 8月18日(木)午前9時より観音祭りを行い、本堂内にて西国三十三所の御詠歌奉唱を行うと共に、観音堂にて千手観世音菩薩(県重文)の御開扉を行います。三十三観音巡拝路を巡られる方も大歓迎です。納め札を納めながら巡拝されることで、功徳が増すといわれています。
◆ 弘法大師が修行行脚された霊場を巡る「四国八十八ヶ所遍路団体参拝」の参加者を募集しています。第1回は平成28年10月20日(木)〜23日(日)の日程で、第1番霊山寺から第27番神峯寺を参拝する予定です。旅行費用は一人7万円を集金させていただきます。8月20日(土)までの募集とし、30名〜40名の参加を予定しています。参加申込書の提出と参加費の入金をもって申込み成立とし、40名に達した時点で締め切らせていただきます。希望される方はお早めにご連絡ください。遍路用品のご案内も併せて配布していますので、どうぞご利用ください。参加される方には、着用白衣と金剛杖、輪袈裟、納め札、念珠、納経帳または納経軸等の準備をお願いしています。ご不明な点があれば、帝龍寺までご連絡ください。
◆ 8月13日(土)〜16日(火)のお盆を中心に、棚経として檀信徒各家を訪問させていただきます。日程については、事前に電話連絡で調整の上、葉書で連絡させていただきます。棚経の際に四国参拝の希望について最終確認をさせていただきますので、参加希望の方は申込書と参加費、巡拝用品の申込書と代金をご準備ください。

ひとこと法話

◆うやむや◆
 「有無」と言えば、「有ること」と「無いこと」という二つの対立する概念を組み合わせた語です。生死、黒白、善悪、是非なども、広義にはこの有無を表す語に属するといえるでしょう。「有」なのか「無」なのか、どっちだろうということを有耶無耶(うやむや)と言いますが、今この語は「もやもやしたものがあってはっきりしない」という意味に使われています。
 私たちは、何でもどちらか一方に決めたがる傾向が強すぎるのではないでしょうか。世の中には様々な事物が存在しており、はっきりと分別できるものばかりではありません。事物の本体は、有とも無とも決めつけられないものが多く、仏教ではこれを「無記」といって、あえて記述しません。仏の教えは、人が悟らなければならないことだけを説き、第一義だけを追求していきます。例えば、人が毒矢でいられた時には毒矢を抜いて手当をするのが第一義であり、「しばらく待て。誰がこの矢を射たのか、どんな矢か、それがわかるまで抜いてはいけない」等と言っていたら、手当てが遅れて死んでしまうでしょう。すぐにはわかりようもないことは放っておいて、今何をしなければならないかを考えるべきです。
 わざと有耶無耶にするのは困りますが、有無を論ずるより、自分の生老病死という苦しみから脱することが先ではないかということなのですね。

ご 意 見
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