船峅山帝龍寺報
ふなくらまんだら

第 154 号
平成28年10月発行
富山県富山市舟倉2334  高野山真言宗 船峅山 帝龍寺

今月の行事

【10月の行事】
 5〜6日 枢議・参与・檀信徒研修会(和倉・海望にて)
 20〜23日 四国88ヶ所遍路第1回団体参拝
 30日 寺家公園平和招福観世音菩薩開眼法要
【11月の行事】
 6日 報恩講(土砂加持)富山中組常例法会
 中旬〜下旬 檀家各家の報恩講

お知らせ

◆ 弘法大師が修行行脚された霊場を巡る「四国八十八ヶ所遍路第1回団体参拝」に20余名の参加をいただき、有難うございました。今年10月20日(木)〜23日(日)の日程で、第1番霊山寺から第27番神峯寺を参拝します。意義深いお遍路ができるよう心より願っています。次号では参拝の様子をお知らせするとともに、第2回の団体参拝についてもご案内いたします。
◆ 11月6日(日)午後1時半より、中組結衆寺院による当山の報恩講(土砂加持法会)を行います。1時10分より御詠歌奉唱、法要後には南砺市金城寺金子良成師による法話を予定しています。お参りされる方は、昼食を用意していますので、お昼までにおいでください。
 また、11月中旬より檀家各家を回って報恩講のお勤めをさせていただきます。事前に電話で日時を調整し、葉書で連絡させていただきますので、ご協力をお願いします。

ひとこと法話

◆ふしだら◆
 「ふしだらな生活を送ってはいけない」などと言われますが、「ふしだら」とは一体どういう意味なのでしょうか。
 梵語に修多羅(スートラ/シュタラ)という語があります。漢語では「経」と訳されていますが、これが「しだら」に当たります。元の意味は線条、特に縦糸を指し、それが転じて仏の教えを記した文や書物を修多羅とか経というようになりました。仏の教えは真理を貫く縦糸のようなものであり、一筋に時代を貫いて後世に伝えるべき真理の言葉を蔵した書物だということです。古い時代には、教えが書かれた貝多羅葉という葉が糸で貫かれ、書物として整理されていました。整理されていない乱雑な状態を「不しだら」というようになったわけです。
 ちなみに、僧侶が葬儀などで身に付ける七條袈裟には大きな房が付いています。これも修多羅といい、仏の教えを表しています。時間を縦糸、空間を横糸とすれば、私たちは広大無辺な時間と空間の交点に位置して生きています。そして、一刻ごとにそれぞれの場所で、人生という織物を一目ずつ織り進んでいるのです。一生を終える時には、自分の人生織物が完成するように、仏の教えを胸に日々精進していきたいものです。

ご 意 見
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