船峅山帝龍寺報
ふなくらまんだら

第 155 号
平成28年11月発行
富山県富山市舟倉2334  高野山真言宗 船峅山 帝龍寺

今月の行事

【11月の行事】
 6日 報恩講(土砂加持)富山中組常例法会
 中旬〜下旬 檀家各家の報恩講

【12月の行事】
 31日 除夜の鐘

お知らせ

◆ 10月20日(木)〜23日(日)の日程で、第1回四国巡礼を実施しました。今回は20名の参加で、第1番霊山寺から第28番大日寺を参拝しました。途中21〜22番あたりで小雨に遭いましたが、概ね支障なく参拝することができました。共にお遍路をする中でお経や御詠歌の声も次第に響き合うようになり、意義深いお遍路となりました。次回は来年3月30日(木)〜4月2日(日)の日程で第29番国分寺〜第43番明石寺を巡拝します。別格8番十夜ヶ橋にも参拝する予定です。参加費は75000円程度になる見込みですが、決まり次第お知らせしますので、多数ご参加ください。
◆ 11月6日(日)午後1時半より、中組結衆寺院による当山の報恩講(土砂加持法会)を行います。1時10分より御詠歌奉唱、法要後には南砺市金城寺金子良成師による法話を予定しています。お参りされる方は、昼食を用意していますので、お昼までにおいでください。
 また、11月上旬より檀家各家を回って報恩講のお勤めをさせていただきます。事前に電話で日時を調整し、葉書で連絡していますので、ご協力をお願いします。

ひとこと法話

◆大衆◆
 一般大衆や大衆芸能、大衆小説、大衆食堂など「大衆」という言葉を使った熟語はたくさんありますが、大衆という言葉は仏教語からきています。
 仏教語としての大衆は「だいしゅう」と読まれ、ある師僧の元に集まる多くの修行僧たちを指します。多人数ということでは同じですが、一般語としての大衆(たいしゅう)からは、修行という徳目が外されてしまったようです。本来の意味を考え合わせると、向上心のない大衆ではいけません。
 お釈迦様は、大勢の人が知り合うことでできる社会団体には、次の三種があると説かれました。
 第一は、権力や財力の下に集まった団体。第二は、個々の都合のために集まり都合のよい間だけ続く団体。第三は、教えを中心とし和合を生命とする団体。もちろん、第三の団体こそ内部から功徳を生み、団体の外にも幸福を与えてくれる真実の団体といえます。
 私たちは、庶民と同義の大衆(たいしゅう)ではなく、心を一つにして真実の道にいそしむ大きな和としての大衆(だいしゅう)であるように努めたいものですね。

ご 意 見
メールでご意見をお寄せ下さい。

先月号へ