船峅山帝龍寺報
ふなくらまんだら

第 156 号
平成28年12月発行
富山県富山市舟倉2334  高野山真言宗 船峅山 帝龍寺

今月の行事

【12月の行事】
 31日 除夜の鐘

【1月の行事】
  1日 初祈祷・初詣
  2日 年始回り
  3日 門明け檀徒総会

お知らせ

◆ 第2回四国巡礼を、来年3月30日(木)〜4月2日(日)の日程で第29番国分寺〜第43番明石寺を巡拝します。別格8番十夜ヶ橋にも参拝する予定です。参加費は76000円に決定しました。走行距離が長く、交代運転手が必要となるため、金額が多少高くなっていることをご了解願います。申込期日を平成29年1月20日としていますので、多数ご参加ください。
◆ 12月31日(土)の午後11時半頃より、除夜の鐘を撞きます。誰でも撞くことができますので、お気軽においでください。鐘を撞く回数に限りがありますので、お早めにおいでください。
◆ 1月3日(火)には、例年通り門明け檀徒総会を行います。檀家の皆様には案内葉書を送りますので、多数ご参加ください。なお、御神酒を準備していますので、お車はご遠慮ください。

ひとこと法話

◆仏(ほとけ)◆
 一般に「ホトケ」というと、お釈迦様をはじめとする諸仏を想起する場合と、先祖や死者を想起する場合があります。なぜこの二つの言葉が結びついたのでしょうか。
 お釈迦様はインドの言葉で最高の真理を覚った者を指す「ブッダ」と称されます。これが中国に伝わると「仏陀」と音写され、さらに日本では仏の字が独立して「ホトケ」と訓ぜられるようになりました。一説によると、日本に仏教が伝来した当時、大変な熱病が流行したことから、仏教反対派であった物部守屋が「この熱病「熱り気=ホトヲリケ」の元凶が仏陀(仏教・仏教徒)だとして罵(ののし)ったことに始まるそうです。最初は、よい意味の言葉ではなかったのですね。
 一方で、死者は死霊に直結し、生の側に残った者に祟(たた)るかも知れない不吉で恐ろしい存在だという見方があります。仏教では、僧侶が死者を仏弟子として導き、回向によって成仏させる儀式を行ってきました。こうしたことから、既に成仏したと考えられる先祖だけでなく、成仏の過程にある死者も含めて「ホトケ」と呼ぶようになったわけです。
 人は誰でも内面に仏性をもっており、生きながらにして仏に成ることができます。生死に関係なく、精進や修行によって心を磨き、自ら成仏する努力を日々続けたいものです。

ご 意 見
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