船峅山帝龍寺報
ふなくらまんだら

第 160 号
平成29年4月発行
富山県富山市舟倉2334  高野山真言宗 船峅山 帝龍寺

今月の行事

【4月の行事】
 3月30日(木)〜4月2日(日)
  第2回四国団体参拝

【5月の行事】
 (帝龍寺の行事はありません)

お知らせ

◆ 第2回四国巡礼は、平成29年3月30日(木)〜4月2日(日)の日程で第29番土佐国分寺〜第43番明石寺を巡拝します。別格8番十夜ヶ橋(弘法大師御野宿所)と別格6番龍光院(四国霊場開創発願の寺)にも参拝します。第1回より2名増えて22名の参加をいただきました。第3回は、今年10月19日(木)〜22日(日)に第44番大寶寺〜第59番伊予国分寺と第61番香園寺、別格9番文殊院(遍路開祖衛門三郎遺蹟)の巡拝を予定しています。
◆ 今年1月の檀徒総会で了解をいただき、当山の境内に檀信徒向けの共同納骨墓を建立することにしました。完成の暁には改めてお知らせしますが、当山檀信徒で、自家の墓碑を建立せずに永代供養を希望される方や墓じまい後の永代供養を希望される方などは、どうぞご相談ください。

ひとこと法話

◆一粒万倍(いちりゅうまんばい)◆
 第1回四国団体参拝でお参りし、宿坊を利用させていただいた四国第26番札所金剛頂寺の大師堂前にはには、弘法大師が三合三勺の米を炊くと万倍に増えたという「一粒万倍の釜」が伝えられています。
 お寺の勤行では、先祖供養をする一方で子孫繁栄も祈ります。私たちは、先祖からいただいた命を子孫へ確実に引き継いでいくことで、世代交代を繰り返しながら命の鎖をつないでいるのです。さて、子孫繁栄を象徴する物の一つが稲です。「一粒万倍」は「報恩経」の一節にある言葉で、春に一粒の籾を蒔けば、芽を出し、分けつして、秋には万倍の実りに増えることから、稲の異名にもなっています。このことから、ちょっとした善行でも多くの善果が得られることを「一粒万倍」というようになりました。
 正月のしめ縄を稲藁で作るのも、餅米で鏡餅を作るのも、稲にあやかって一粒万倍してほしいと願うからに他なりません。大小の親子餅を重ねた上に橙を重ね、親子代々繁栄してほしいと祈るのです。私たちは、こうした先祖たちの願いをしっかりと受け止め、子孫へ確実に伝えていきたいものですね

ご 意 見
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