船峅山帝龍寺報
ふなくらまんだら

第 161 号
平成29年5月発行
富山県富山市舟倉2334  高野山真言宗 船峅山 帝龍寺

今月の行事

【5月の行事】
 (帝龍寺の行事はありません)

【6月の行事】
 10日(土)御前山雨乞岩祭礼
 11日(日)宗祖降誕会(中組行事)刀尾寺様にて

お知らせ

◆ 第2回四国巡礼は、平成29年3月30日(木)〜4月2日(日)の日程で第29番土佐国分寺〜第43番明石寺に加えて別格8番十夜ヶ橋(弘法大師御野宿所)と別格6番龍光院(四国霊場開創発願の寺)を参拝しました。1日だけ雨の参拝になりましたが、22名で無事に今回の参拝を終えることができました。第3回は、今年10月19日(木)〜22日(日)に第44番大寶寺〜第59番伊予国分寺と第61番香園寺、別格9番文殊院(遍路開祖衛門三郎遺蹟)の巡拝を予定しています。
◆ 6月10日(土)午後3時頃より御前山雨乞岩の祭礼を行います。この行事は、農業に必要な降水を確保することにより五穀豊穣となるよう祈願する祭礼で、御前山の山頂から神通川に向かって少し下ったところにある窟(雨乞岩)に祀られているお不動様に祈願するものです。寺家町内会の行事ですが、どなたでも参加することができます。車に分乗して午後2時に寺家公民館前を出発して御前山山頂駐車場まで行き、現地まで30分ほど歩きます。途中に沢歩きをする所がありますので、長靴が必要です。現地でお参りされた方には、帝龍寺より参拝証をお渡ししています。参加ご希望の方は、ご連絡ください。
◆ 今年1月の檀徒総会で了解をいただき、当山の境内に檀信徒向けの共同納骨墓を建立することにしました。完成の暁には改めてお知らせしますが、当山檀信徒で、自家の墓碑を建立せずに永代供養を希望される方や墓じまい後の永代供養を希望される方などは、どうぞご相談ください。

ひとこと法話

◆鳥居◆
 「鳥居」は神社にある一種の門で、日本神道特有の建造物のように思われていますが、実はインドの「トラナ(塔門)」が起源だとされています。アジア各地に広がるうちに、神殿の門や仏塔の山門という形に発展していったものと思われます。神聖な領域と外の世界を区別する結界の役割を果たす門として、各地に広がりました。
 中国を経由して日本に伝わった鳥居は、直線を基調にした単純な形になりました。一口に鳥居といっても、皮付きの丸太を用いた黒木鳥居、白丸太で貫だけを角材とした神明鳥居、その貫を外に突き出した鹿島鳥居、丸太を五角形にした伊勢鳥居、これを更に発展させた明神鳥居など、さまざまなものがあります。ちなみに「鳥居」という日本名は鶏の止まり木に似ていることに由来するそうです。
 明治以前の日本の信仰形態は神仏混淆でしたから、寺院内に神社があっても神社内に寺院があっても不思議はありませんでした。神仏が分離された現在でも、鳥居のある寺院や山門のある神社が残っています。鳥居や山門をくぐる時には一礼をし、神聖な神仏の領域に足を踏み入れたことを意識したいものです。

ご 意 見
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