船峅山帝龍寺報
ふなくらまんだら

第 162 号
平成29年6月発行
富山県富山市舟倉2334  高野山真言宗 船峅山 帝龍寺

今月の行事

【6月の行事】
 10日(土)御前山雨乞岩祭礼(寺家町内会行事)
 11日(日)宗祖降誕会(中組行事)刀尾寺様にて

【7月の行事】
 22日(土)猿倉社祭礼(6町内会行事)

お知らせ

◆ 第3回四国参拝は、今年10月19日(木)〜22日(日)に第44番大寶寺〜第59番伊予国分寺と第61番香園寺〜第63番吉祥寺、別格9番文殊院(遍路開祖衛門三郎遺蹟)の巡拝を予定しています。参加費は1人73,000円で、8月20日までの申込みとしていますが、中型バスに乗車できる人数は残り僅かのため大型バスへの変更を検討しています。新規に参加を希望される方は、7月中旬までの申込みにご協力をお願いします。
◆ 6月10日(土)午後3時頃より御前山雨乞岩の祭礼を行います。この行事は、農業に必要な降水を確保することにより五穀豊穣となるよう祈願する祭礼で、御前山の山頂から神通川に向かって少し下ったところにある窟(雨乞岩)に祀られているお不動様に祈願するものです。寺家町内会の行事ですが、どなたでも参加することができます。車に分乗して午後2時に寺家公民館前を出発して御前山山頂駐車場まで行き、現地まで30分ほど歩きます。途中に沢歩きをする所がありますので、長靴が必要です。現地でお参りされた方には、帝龍寺より参拝証をお渡ししています。参加ご希望の方は、ご連絡ください。
◆ 当山の境内に檀信徒向けの共同納骨墓を建立することにし、5月中旬より工事を行っています。完成の暁には改めてお知らせしますが、当山檀信徒で、自家の墓碑を建立せずに共同墓の利用を希望される方や墓じまい後の永代供養を希望される方などは、どうぞご相談ください。

ひとこと法話

◆天使◆
 ある人が亡くなって地獄へ行き、閻魔大王に「お前は人間として生きていた時、三人の天使に出会わなかったか?」と尋ねられた際、「私はそのような方にはあったことがありません」と答えました。「それでは、年老いて杖にすがって歩く人や病にかかって哀れにやつれた人、死んだ人を見たことはないか?」と問われ「そういう人ならいくらでも見てきました」と答えると、大王は「お前は老・病・死という天使に会いながら、老・病・死を思わず善を為すことを怠ったのだ。お前のしたことは、自分自身でその報いを受けなければならない」と言われたそうです。
 一般に天使とは天の使者、つまり神仏の使者で「人に神意を伝える者」を指します。先ほどの説話に出てくる天使は、閻魔大王の使いというわけです。弁天様の使いとされる白蛇や、おいなり様の使いとされる狐など、私たちに警告を発しているものは、すべて天使なのかも知れません。
 西洋からエンゼルの考え方が伝わってからは、背中に羽のある姿をイメージする人が多いかも知れません。私たちの身近にいる天使の存在を意識し、その教えに従って一つずつ善を積み重ねていきたいものです。

ご 意 見
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