船峅山帝龍寺報
ふなくらまんだら

第 163 号
平成29年7月発行
富山県富山市舟倉2334  高野山真言宗 船峅山 帝龍寺

今月の行事

【7月の行事】
 22日(土)猿倉社祭礼(6町内会行事)
【8月の行事】
  5日(土)共同納骨墓開眼式・施餓鬼会
 13日(日)〜16日(水)盂蘭盆会棚経
 18日(金)観音祭り・観音堂開扉
 31日(木)二百十日祭

お知らせ

◆ 8月5日(土)午後1時半より、当山の施餓鬼会を執り行います。例年どおり、海禅寺住職稲生隆信師に法話をお願いしています。当日は、各家先祖代々の精霊を供養する塔婆供養を1体200円で受け付けていますので、供養される精霊の戒名(法名)と命日(どちらか一方でも結構です)をご準備ください。また、本年新盆を迎えられる精霊の特別供養を行います。当山檀徒で新盆を迎えられる方には記念の品を用意していますので、ご親族1名以上のお参りをお願いします。
◆ 8月18日(金)午前9時より当山の観音祭りを行います。当日は、本堂で西国三十三所の御詠歌をお唱えするとともに、観音堂の御本尊十一面千手観世音菩薩の御開帳(午前8時半〜正午)を行います。また、三十三観音巡拝路を巡られる方には、納め札(33枚1組500円)と金剛杖(無料貸出)を準備していますので、ぜひご利用ください。なお、当日は午後6時より行われる寺家町内会の観音祭りに合わせて、午後5時半より寺家公園内の平和招福観音像前で平和招福祈願のお参りをいたしますので、多数お参りください。
◆ 今年10月19日(木)〜22日(日)に第3回四国参拝を実施します。第44番大寶寺〜第59番伊予国分寺と第61番香園寺〜第63番吉祥寺、別格9番文殊院(遍路開祖衛門三郎遺蹟)の巡拝を予定しています。参加費は1人73,000円で、8月20日までの申込みとしていますが、中型バスに乗車できる人数は残り僅かのため大型バスへの変更を検討しています。新規に参加を希望される方は、7月中旬までの申込みにご協力をお願いします。
◆ 当山の境内で5月中旬より工事を行っていた檀信徒向けの共同納骨墓が、このたび完成しました。檀家の皆様の使用を基本とし、1体30万円の使用料でお預かりいたします。檀家以外の当山信徒につきましては、当山に対して10万円以上の祠堂金を納められた方を対象とさせていただきます。8月5日(土)の施餓鬼会に合わせて開眼式を執り行いますので、お参りください。自家の墓碑を建立せずに共同墓の利用を希望される方や墓じまい後の永代供養を希望される方などは、どうぞご相談ください。

ひとこと法話

◆番◆
 いろいろな仏様が、順次にこの世にお出ましになることを「番番出世」といいます。現世から来世に生まれ変わる私たちの必要に合わせて「順番」に救いに来てくださるのが仏様の「出世」なのです。このように「番」という言葉も、仏教が元になっているようです。
 全国各地に観音霊場がありますが、観音経(妙法蓮華経観世音菩薩普門品第二十五)に説かれているように観音様が仏身〜執金剛身の33身に変化されることから、基本的には各霊場が33ヶ所で構成されています。1番から33番までを巡り終えると結願となり、願いが成就するというわけです。このことから「三十三番」が物事の成就や終わりを示す言葉になったと言われています。
 仏様に出番があると同様、私たちにも出番があることを心得ておきたいものです。私たちは、輪廻転生の中で今こうして自分の出番を生きています。私たちが今こうして、受け難き人身を受け、遭い難き仏法に遭うことができたのは、たまたま自分の番が回ってきたからに過ぎません。限られたこの世で、自分の出番をどう生きるかが問われるのです。一人一人に与えられたこの世での大切な役目を、当番の仏様に助けられながら、しっかりと果たしたいものですね。

ご 意 見
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