船峅山帝龍寺報
ふなくらまんだら

第 168 号
平成29年12月発行
富山県富山市舟倉2334  高野山真言宗 船峅山 帝龍寺

今月の行事

【12月の行事】
 30日(土)古仏撥遣(御守・御札等お焚き上げ)
 31日(日)除夜の鐘
【1月の行事】
  1日(月)新年初祈祷・姉倉比売神社元旦祭
  2日(火)年始回り
  3日(水)門明け檀徒総会

お知らせ

◆ 12月30日(土)午後2時より当山境内で古仏撥遣(御札・御守等お焚き上げ)を行います。寺院や神社でいただいた御札・御守等は、1年を目途に新しいものに更新するのが習いとなっています。古いものはいただいた寺社にお返しするのが本来ですが、遠方の場合などは近隣の寺社でも結構です。当山では、寺家町内会行事として隔年(西暦奇数年)の年末にお焚き上げを実施しています。町外の方も含め、お焚き上げを希望される方は、当日の行事開始前にご持参ください。当日は、護摩札による諸祈願も受け付けていますので、ご利用ください。
◆ 共同納骨墓横に水場を設置しました。利用される方には水栓鍵をお貸ししますので、帝龍寺へ一声お掛けください。節水にご協力をお願いします。
◆ 例年通り1月3日(水)に門明け檀徒総会を開催します。葉書で案内を差し上げますので、ご参加ください。なお、総会終了後にささやかな会食を予定しています。
◆ 当山の檀家各家で来年に年忌を迎えられる精霊について、葉書で案内をさせていただいています。法要を希望される方は、日程について早めにご相談ください。

ひとこと法話

◆鬼が笑う◆
 そろそろ来年のことが気になる時期になりましたが、「来年のことを言うと鬼が笑う」というのはなぜでしょうか。一口に「鬼」といってもいろいろな鬼がいるようです。
 まず@古代インドでは一般に死者の霊を鬼(プレータ)と言いました。Aこれが仏教に取り入れられて餓鬼と呼ばれました。B後に凶暴な霊だけを鬼と呼ぶようになりました。C地獄の獄卒として牛頭(ごず)・馬頭(めず)・赤鬼・青鬼などの鬼がいます。D人間界に化けて出てくる鬼もあります。先ほど出てきた笑う鬼とはCに挙げた地獄の鬼で、彼らは私たちの死ぬ時期を知っていて冥土で待っているのです。自分の死ぬ時期など分からない私たち人間は、平気で来年の計画を立てたり、遥か先の人生設計をしたりしますが、地獄の鬼からすれば「あいつはもうじき死ぬのだからそんな計画は実現しない。馬鹿なやつだ」と笑うのだというわけです。
 自分はこの先どのくらい生きるか当てにならない将来を考えるより、今生きている命を輝かせ一日一日を大切に過ごしたいものです。将来を夢見たり先の計画を立てたりすることも大切ですが、定められた寿命の長さにかかわらず、その時々で精一杯輝く悔いのない人生を送りましょう。

ご 意 見
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