船峅山帝龍寺報
ふなくらまんだら

第 180 号
平成30年12月発行
富山県富山市舟倉2334  高野山真言宗 船峅山 帝龍寺

今月の行事

【12月の行事】
 31日(木)除夜の鐘

【1月の行事】
 1日(金)新年初祈祷
 3日(日)門明け檀徒総会
27日(日)文化財防火デー防火訓練9:00〜

お知らせ

◆ 来春から日本最古の巡拝霊場である西国33所観音霊場を、3泊4日×3回で巡拝します。第1回の日程は平成31年3月28日(木)〜31日(日)で、1番〜4番、23番〜27番と番外の花山院菩提寺を巡拝します。世界遺産姫路城も見学する予定です。参加費は1人当たり76,000円です。現在、霊場開創1300年の記念行事が行われていますので、この機会に多数ご参加ください。申込み期限は1月20日としていますが、人数把握のためお早めに連絡をお願いします。
◆ 葉書でもご案内しますが、新年1月3日(日)正午より、帝龍寺の門明け檀徒総会を開催致します。今回は、長年の悲願であった修行大師像の再興や任期満了による役員改選等について協議させていただく予定です。総会終了後に懇親会を予定していますので、檀家の皆様には多数ご参加くださるようお願い致します。

ひとこと法話

◆宗派・部派◆
「このお寺は何宗ですか」と尋ねられることがあります。神社や教会もたくさんの分派に分かれているのですが、○○宗という表現は使いません。どうしてこういう表現をするようになったのでしょうか。
 お釈迦様が入滅されて約100年の後、仏教教団は保守的な上座部と進歩的な大衆部に分派し、さらに上座部が11部、大衆部が9部に分かれました。小乗仏教が修行による個人の解脱を説いたのに対して、人間全体の広い救済を説いて仏教の精神を大切にしようとする大乗仏教が興りました。このように小乗仏教として南方にあるうちに分派したものを「部」とか「部派」と言うのに対して、北方に伝わった大乗仏教の分派は「宗」とか「宗派」と言うようです。
 大乗仏教の仏様は、釈尊一人ではなく胎蔵界に3部、金剛界に5部あってそれぞれに部主と呼ばれる仏様がおられるので、人間の形成する教団に部という名称が使えなくなり、「宗」や「宗派」というようになったのでしょう。
 「部派」も「宗派」も木の幹である仏教から枝分かれしたものです。自分の枝に咲く花だけが本物だと言って他宗を誹謗するのではなく、それぞれ競い合って美しい花を咲かせることが大切なのではないでしょうか。
 

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