船峅山帝龍寺報
ふなくらまんだら

第 183 号
平成31年3月発行
富山県富山市舟倉2334  高野山真言宗 船峅山 帝龍寺

今月の行事

【3月の行事】
  9日(土)涅槃会13:30より
 16日(土)虚空蔵祭15:00頃より(寺家町内会主催)
 28日(木)〜31日(日)第1回西国33所参拝

【4月の行事】
 (帝龍寺の行事はありません)

お知らせ

◆ 3月9日(土)午後1時半より、お釈迦様の入滅を悼む涅槃会と物故者追悼の御詠歌を行います。法会終了後に団子撒きを行いますので、皆さんでおいでください。
◆ 今春から日本最古の巡拝霊場である西国33所観音霊場を、3泊4日×3回で巡拝します。第1回の日程は3月28日(木)〜31日(日)で、1番〜4番、23番〜27番と番外の花山院菩提寺を巡拝します。世界遺産姫路城と安藤百福発明記念館(カップヌードルミュージアム)も見学する予定です。今回の参加者は、23名となりました。
◆ 3月16日(土)午後3時頃より、帝龍寺において寺家町内会主催の虚空蔵祭が行われます。姉倉比売神の本地仏とされる虚空蔵菩薩をお参りし、恵みに感謝する祭礼です。同日午後2時からの町内会行事秋葉社祭礼に引き続いて開催されます。

ひとこと法話

◆陽気と陰気◆
 全てのものを生み、育て、発育させる自然の気のことを「生気」と言います。この生気には、万物生成の根本になる「陰気」と万物が動き出そうとする前向きの「陽気」という陰陽ふたつのものが含まれるそうです。
 晴れ晴れとしてにぎやかなことを「陽気」、鬱々としてうっとうしいことを「陰気」を表現し、陽気な性格は善で陰気くさいのは悪とする価値判断を加えて解釈しがちですが、本来の陰陽に善悪はありません。陰気と陽気を合わせてこそ本来の生気となるわけです。
 人の「陽気」は精神を主宰するとされ、魂(コン・たましい)とも言われます。これに対して肉体を主宰する「陰気」は魄(ハク・たましい)と言われます。人が生きているときは魂も魄も一緒になっていますが、死後には魂は極楽へ魄は地獄へ行くとされています。死後三十五日目に地獄で出会う閻魔さまは、地蔵菩薩の化身とされ、生前の罪を少しでも早く改心させて、魄を魂のもとへ送ろうとなさっているのです。
 私たちは、日頃から陰陽の両者を大切にし、魂が魄を忘れないように過ごすことが大切なのではないでしょうか。
 

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